第33話 第32回電撃大賞応募方針確定と『一蓮托生シリーズ』追加作品について

 前回語ったとおり、『一蓮托生~蓮華の下で結ばれて~』を第32回電撃大賞に応募するにあたり、現在の文字数では上限の15万字をオーバーするので削除が必要だ。

 電撃大賞のWEB応募サイトから応募するために確認しようとしても、2024年6月現在、角川グループへのサイバー攻撃の影響で公式サイトは見られない。幸い、公募情報サイトで応募要項を確認することができた。前話にも書いたが改めて記しておく。

https://koubo.jp/contest/237990

「ワープロ原稿の場合 80~130ページ。 テキスト(.txt)以外の形式の場合は縦書き。※1ページ=42文字×34行で設定してください。」


 さすがに来年の締め切りまでには公式サイトも復帰しているだろうが、試しにウェブ応募用の書式で整えてみると、圧倒的にオーバーすることが判明した。カクヨム版の要項では15万字まで書けても、台詞の空白部分等で行数がかさんでしまうのだ。

 そこで、第32回電撃大賞応募用に15万字以内に削ったものを改めてカクヨム内にアップすることにした。これに伴い、現在上がっている版は『一蓮托生~蓮華の下で結ばれて~(オリジナル版)』とタイトルを変更した。お読みいただいていらっしゃる方にはご迷惑をおかけするが、ご了承いただきたい。

 なお、電撃大賞応募版のたたき台はできているので、7月以降徐々にアップする予定である。


 ここからは今年に入り『一蓮托生シリーズ』に追加された作品について紹介したい。

『令和六年、桐の小箱』

https://kakuyomu.jp/works/16818093073341979521

 KAC20243のお題「箱」から着想した作品。康史郎の孫に当たる鳥居とりい広希ひろきが実の父である横澤よこざわ一希かずきについて知る物語。いずれ書くつもりだった話だが、いいお題があったので採用させてもらった。


『ささくれと爪切り』

https://kakuyomu.jp/works/16818093073509741430

 KAC20244のお題「ささくれ」から着想した作品。かつらの娘、京極きょうごくあかりと夫になる村橋むらはし孝雪たかゆきの物語。あかりが主人公になるのは本作が初めてである。

 あかりと孝雪の年齢差は設定当初もっと離れていたが、不自然ではない程度に縮めさせてもらった。二人の結婚にまつわるエピソードも機会があれば書いてみたいと思っている。


『緑色の霧、再び』

https://kakuyomu.jp/works/16818093074132161352

 KAC20247のお題「色」から着想した作品。

 前年度の作品『緑色の霧の中で』の続編である。高校を卒業して就職が決まった京極きょうごく伸男のぶおが、ノチィヒ星人と再び出会うという物語だ。今回は後に結婚する竹末たけすえ功子いさこがやはりノチィヒ星人と出逢っていたという設定にし、伸男との接点を作った。1971年の話ということで、功子には当時流行っていたパンタロン姿になってもらった。

 伸男の話もまた短編で書くことがあるだろう。


『桜の花びら、ひらり』

https://kakuyomu.jp/works/16818093075118264576

 自主企画「さいかわ卯月賞」向けに書き下ろした作品。去年執筆した『桜散り、柳芽吹く』の続編となる。横澤康史郎こうしろうの一周忌近く、一家で隅田公園へ花見に来たたちばな梨里子りりこと、『一蓮托生~蓮華の下で結ばれて~』に登場した大口おおぐちのぞみ和世かずよ姉妹、丹後たんごろんとの出逢いを描いた作品である。

 論と和世が結婚し、亀戸かめいどにダイニングバー「RON」を開いているという設定はここで明かされた。亀戸を選んだのはイベント等で定期的に行っており、土地勘があったからである。大口望は長女なので姓を変えなかったのか、独身なのか、離婚などで姓を戻したのか、色々な可能性があるが理由はまだ考えていない。彼らの物語も機会があれば語ることがあるだろう。

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一蓮托生シリーズの覚書 大田康湖 @ootayasuko

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