概要
主人公の高校三年間を描いた剣道一直線、恋あり、おバカありの青春スポーツ小説。
剣道を知らなくても、剣道に興味なくても楽しめる青春小説です。
おかげさまで2022年12月31日、ついに完結!
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!剣を握る理由に貴賤はなく、理由を見つけた者が機先を制する。
『克己心』という言葉があります。剣道をやっていた人ならば、ほぼ例外なく手拭に書かれたこの文字を目にしたことがあるでしょう。
文字通り、己に打ち克つ心を磨けという教えです。
現代において、武道は自己の鍛錬の道とされています。つまり、自らのために剣を取り、自らのために稽古をし、自らのために剣の道を修めろということです。
……しかし、時に思うのです。剣とは、誰かを守るためにこそ振るうものではないのかと。
もちろん、「誰かのために!」と声高に叫んだり、力を振りかざすことを目的にするのはただのエゴであり、褒められたことではありません。
けれど、幾多の物語でも語られるように『守るもの』や『背負うもの』…続きを読む - ★★★ Excellent!!!誰もが経験した青春を、再び体験する物語。主人公を身近に感じる物語。
無駄な展開は一切なく、青春が凝縮されたような物語です。
特筆すべきは文章!
とにかくストレスなしでずんずん読み進めることができるので、一旦読むのをやめるということが難しいレベルです。
そんな感じで読み進めると、自分の心の中に主人公の存在が生まれてくるという感覚を味わえます。
主人公と一緒に季節を巡っていく感覚に陥るのです。
こうなると、もう物語から離れるのは至難の技!
次へ次へと読み進めることになります。
剣道の物語ですが、描写は的確で知識はいりません。
むしろ、知らない方が没頭できるかも。
剣道を通して主人公と一緒に高校生活を味わいましょう。 - ★★★ Excellent!!!これぞ現代で剣に打ち込む高校生の青春物語だ
剣道という競技がある。実際に経験したことがなければ、その緊迫した雰囲気や静の中での読み合いを知ることはないのかもしれない。
これは、そんな剣道に真っ直ぐ打ち込む高校生の恋あり剣ありの青春物語であろう。
焦がれる先輩への告白、想いを寄せるクラスメイト、それから……と、多彩で魅力的なキャラクターたちと共に織り成す部活に青春を捧げる高校生の姿は、どんな競技であれ眩しいものである。
インターハイという大舞台と、そこにある駆け引きにライバルとの戦い。この作品には青春のすべてが詰まっていると言っても過言ではないだろう。
剣道を知る人も、知らない人も、この青春を覗いてみませんか。
ぜひご一読ください。