その場面場面での心情描写がよく描かれてます。
流れる描写というよりは場面場面なので、どこか離れたように感じる場面があったり、脱字が目立って折角の心情描写が読み取りづらかったりするのが少し残念な点ですが…
面白い作品だと思いました。とてもバスケの上手な主人公と、優秀成績優秀なヒロインが2人。まぁ少し非現実ですよね。
3人をメインに描かれる人間関係物語ですが、この物語の主人公は、苦悩や、時には選択を迫られることも。感情移入をしていると、思わず自分まで悩まされてしまうような、そんな物語です。
人間関係で悩んだことはありませんか?他人との距離感、人間の裏表、大切な友達。この物語に出てくる子たちは、それらに悩まされながらも、少し曲がった恋愛や部活動の青春を過ごしていきます。
時を過ごし懊悩する青春物語、とても情趣があります。
この作品、何と言っても恋愛部分がたまりません!
幼馴染に、高嶺の花である女子との三角関係!
読み進めると先の展開がどうしても気になってついつい読んでしまいます!
そしてこの作品ならではですが、バスケの描写が事細かに描かれていて、ドキドキワクワクしながら読めます!!
私自身沢山のバスケ漫画を読みまくりましたが、小説でもバスケの臨場感が味わえるのだと感動しました。
実際にバスケを経験してきた人やスラムダンクやあひるの空などバスケ漫画を読んだことある人なら、頭に描写がしっかり想像できますので最高ですよ!
さぁ皆さん今こそこの作品で青春を味わいましょう!
P.S.2人のヒロインめっさ可愛いよ!
この物語の主要な人物は3人。
主人公、幼馴染の理奈、そして高嶺の花こと藍田奏。
物語は、高校に入学したての時間軸から進んでいく。
そこで、中学が別だった理奈・奏と再会し、物語の歯車が動き出す。
緻密なバスケ描写とともに、三人の複雑な思いが徐々に明かされていく。
そこには、各々の背景があり、人生がある。それぞれが歩んできた道の中で、主人公がいて、理奈がいて、奏がいる。常に曇天に覆われたような雰囲気と、青春らしい溌溂さのなか、絡まりつづける思いが確かな筆力によって鮮明に浮き上がってくる。
一人一人が人間です。小説の中のハリボテなんかじゃない。
リアリティという傘の下、それぞれの背景を負う人間たちが紡いでいく物語に、心の底から感銘を受けました。
情景描写が非常に巧みで、これでもかというくらいに骨抜きにされました。過去エピソードの描写が特にすごい。
読まないのはもったいない。素晴らしい作品です。