概要
明日9時、空き巣に入ります
陰キャ巡査である松永真吾はある日、「この近くに住む彼女の家に空き巣犯から予告状が届いた」と大学生から奇妙な相談を持ちかけられる。空き巣に予告状とは何の意味があるのか。待ち伏せされて捕まるだけだ。真吾はこの予告状に疑問を抱く。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!それは現代的にアップデートされた怪盗小説
ミステリには怪盗というものが登場することがあります。
アルセーヌ・ルパンはその代表例でしょう。
しかし最近は技術の発展に伴って姿を消しつつあります。
至るところに防犯カメラがあり、怪しい行動をするとスマホによって写真に取られてしまう。
ある意味空き巣や怪盗には生きにくい時代です(もちろんその方が良いのですが)。
この作品には予告状という懐かしいギミックが登場します。
しかも怪盗ではなく空き巣。
果たしてそこにはどんな意味があるのでしょうか。
警察の警備が増えるのにどうしてそんなことをするのか。
もちろん、この小説では古典的なトリックに触れられています。警察官に化けて堂々と侵入する。
しかしそ…続きを読む