理不尽な運命に抗う少女と銀河策謀の物語
- ★★★ Excellent!!!
銀河皇帝であるゼン=ゼン・ラ二〇四世を弓で射殺してしまった、主人公の女子高生・空里(アサト)。
「銀河帝国法典」(通称、法典)では、皇帝との直接の戦闘で勝利すると、皇位継承権保有者となるという決まりがあります。
それを果たしてしまった空里は、皇位継承権保有者の第一位となってしまいます。
無論、それを快く思わない者もいます。本来、帝国領外の星での武力行使は法典で禁止されていますが、法典を度外視してまで空里を狙おうとする「ラ家」。
空里は、シェンガら人猫と、銀河皇帝の側に仕える完全人間・ネープと共に行動します。
そして、空里は銀河皇帝になることを決意します。
家族・故郷・友人、すべてを失い、更に茨の道を歩まざるを得なくなり、責任と喪失感に押しつぶされそうになる中、必ず空里を守ると宣言したネープ。
理不尽な運命に翻弄され、知識不足もあり、中々自分の意志で何ごとかを成すことができない空里ですが、必ず守ると言ってくれたネープのために自らの意志を選択し、行動するようになります。
銀河の政治的問題に巻き込まれた形になった空里ですが、皇帝となるために何を望むべきか突きつけられ、進むべき道を決めていきます。
星百合(スター・リリィ)の真実、皇冠(クラウン)の力、そして、空里が皇帝となることで起こる変化とは――?