愛と想いの助けを借りて絶望に抗う物語
- ★★★ Excellent!!!
1.5章を読み終えたばかりですが、素晴らしい作品なのでレビューさせていただきます。
あらすじにもある通り、世界中の人々が突如として樹木へと変化してしまい、獣たちは凶暴化・強化されて人に襲いかかるようになります。
警察官である星斗には妻と彼女がお腹に宿した命・亜依もいましたが、物語がはじまる前に、既に亡くなっています。
そんな彼が、人々が樹木になるという絶望的な状況の中で出会ったのは、謎の光の玉。優しく、どこか懐かしい気持ちにさせる光の玉。
星斗は謎の光の玉と行動を共にしながら、巨大化したイノシシと臨場感ある戦闘をしたり、他に生存者はいないか探し回ります。
誰かを失うことを恐れ、家族を失ったからこそ、大切に想える人や光の玉をも守ろうとする星斗は、勇敢にこの絶望へと立ち向かいます。
その感情の発露は熱い悲しみに満ちており、決して諦めない姿勢には涙が禁じ得ません。
そんな時、彼の体の奥底で何かが解放され、翠色の粒子によって特別な銃弾が作り出せるようになり、これによって戦う術を手に入れます。
星斗はそれを駆使して絶望的な状況にもあらがい、時には窮地を脱し、時には自身のふがいなさに悲観にくれます。
そして、一章の終盤に現れる謎の存在が原因で、ある再会を果たします。
それは、人の愛が起こした奇跡ともいえる再会。
決して絶望的な状況でも、自分のすべきことをする。そう誓った星斗は再会した彼女とどこへ向かうのか。
そして、この状況を打開することはできるのか。
一章の終盤で登場した彼らは何者なのか。
これは、愛と想いの助けを借りて絶望に抗う物語。