ステータス２倍の付与術師、クリア後ダンジョンに挑む

ボンド少年は『ザコ』と呼ばれていた。
能力は低くひとりではゴブリンすら倒せないが、少年には類いまれなる付与術の才能があった。
付与術とは、他者の能力値を向上させる術のことである。

少年の家族は、かつて所属していたギルドの罠によって魔王の生贄になっていた。
少年は家族を救うため、新たなるギルドの仲間たちとともに、魔王のダンジョンへと挑む。
そこは、いまだかつて誰もクリアしたことがないという、世界最凶のダンジョンであった。