目まぐるしく、世界は終わり続けているのかもしれない。

あと一ヶ月後に、世界は終わる。
そして一ヶ月後、確かに世界は終わった。

一番の友人である千寿さんがいない世界を、「滅亡した世界」と言う工真さんに、非常に共感を覚えました。
千寿さんがいなくなったように、世界は常に何かが終わりを迎えている。確かに世界は、目まぐるしく終わり続けているのかもしれませんね。

工真さんを置いていってしまった、千寿さんのくれた向日葵の「未来を見つめて」という花言葉。
そして、おそらく若くしていってまった、彼の「千寿」というお名前。
きっと、工真さんは千寿さんにその名の通りもっともっと、長く生きていて欲しかったでしょうし。千寿さんにこそ、「未来を見つめて」もっと生きて欲しかったのかもしれません。
ですが、きっと千寿さんは工真さんと共に生きられたことで。
「橙色の向日葵」のように、上を向いて人生を歩み、その生を終えられたのではないかと思いました。

大変素敵な物語と出逢うことでき、本当に嬉しい限りです。ありがとうございました。

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