子どもから大人まで、多くの人に読んでもらいたい最高の冒険譚!
- ★★★ Excellent!!!
閉鎖的な浮遊洞窟にて、老人に囲まれて育った少女カフカ。
かつて冒険家であった祖父を持つ少女カフカは、浮遊洞窟の外の世界や空に大きな憧れを抱いている。
しかし、とある日「ふさふさの毛を持った犬のような不思議な人類」との衝撃的な出会いをきっかけに、少女カフカは壮大な空と外の世界へと翔け出す──笑いあり、涙あり、浪漫ありのドラマティック冒険譚!
冒頭から、物語への没入感が非常に高く、大変引き込まれました。
特に、「不思議な人類」である彼と少女カフカの出会いのシーンは、衝撃もありつつ、凄くドラマティックでワクワクせずにはいられません!
そして、作中で明らかになってゆくカフカたち「人類」と「不思議な人類」たちの関係性や歴史。かつて冒険家であった祖父の過去や謎。また、初めてできた「不思議な人類」との温かくて、くすぐったいような友情……最初から最後まで、魅力に溢れる最高の冒険物語でした!!
こんなにも素敵な読書体験を経験したのは、本当に久々のことです。
好きなシーンが数え切れないほどあります。
夢に満ち溢れたような、美しくも雄大で、儚くも感じる空の描写。可愛らしい「不思議な人類」たちとの交流、各キャラクターたちの迸る魅力。そして、主人公である少女カフカの成長と溌剌さ。全てが大好きです。
最後の展開では思わず涙が出ました……小説で涙するのも久々だったので、「ああ、久しぶりに自分にとっての最高の小説物語に出逢えた」と本当に嬉しかったです。
たくさんの方々にも、この素晴らしい読書体験をしていただきたく思います。
そして、願わくば。
書籍となったこの物語を……少女カフカの冒険をもっと追い続けたいと。
そう強く願わずにはいられないほど、本当に面白い作品でした。
改めまして。作者様には、深く御礼申し上げます。このような最高に素敵な物語を生み出してくださり、本当にありがとうございました!