第14話

Mレストランに、落ち着かない、ゆりな。

先生が、やって来た。


[あれ?北村と加賀は?]


[用事が出来て、これないみたいで!]


[そうか~じゃあ2人で、食べよう!]


[はい!]

ゆりなは(味なんて、しないよ~)

と思っていた。

先生が


[あの、やんちゃな、言う事を聞かない

お前達が、3年の間に、大人に、なったな?]


[そうですか?]


[お前達、8人が群れるのを、見ると

何時も、猿山を、思い出してたよ!]


[失礼な!]


[ハハハハ、でも本当に、変わったよ

卒業おめでとう!]


[ありがとうございます!先生、私

中学の時も、ボタン貰いましたよね?

覚えてますか?]


[覚えてるよ、お陰で、スーツのボタン

全部、変えたんだからな!]


[そうだったんですか?ごめんなさい

じゃあ、又、変えないと…]


[あ~そうなるな!]


[先生、私先生の事が、ず~っと

好きでした。生徒じゃ無くて、1人の

女性として、友達からで、いいんで

付き合って、くれませんか?]

考える森本先生。


[そうだな、もう社会人だし、じゃあ

友達からと、言う事で!]

そして2人で、乾杯をした。

もちろん、ゆりなは、ジュースだった。

その話を聞いた、紗綾と加賀君は


[ゆりな、良かったね~やっぱり

女の一念岩をも通す!だね!あれは

本当だったんだね!良かったよ~]


[これから、頑張れよ、ゆりな!]

と加賀君も、声を掛けた。

そして、全員、就職、進学へと進む。

やはり、仕事と言うものは、キツかった。

それでも、みんな歯を喰い縛って

頑張った。

そして、夏のボーナスが入った。

まだ、間がないので、そんなに多くは

無いが、嬉しかった。

加賀君が、休みの日に家に、来た。


[きい~ちょっと、付き合って!]


[いいよ、何処に行くの?]


[いいから!]

そして2人は、ジュエリーショップに

着いた。


[きい~ペアリングを、買おう!]

そう言って、中に入った。

値札を見て、余りの高さに紗綾は


[いいよ、要らないよ!]

と言うが、加賀君が


[いや、買うんだ!決めたんだから!]

そう言って、聞かない。

紗綾は、1番、安いのを選んだ。


[きい~遠慮しただろう?]


[ううん!]


[嘘だ!]


[あのね、まこっちゃん、私は、その

気持ちだけで、充分なの!まこっちゃんが

買ってくれるなら、ホームセンターに

売ってる、ネジでも、つけれるよ!]


[参ったな~]

と、言って笑う、2人は本当に、微笑ましい。


[なぁ、きい~、なかなか結婚式の

費用が貯まらないから、式は出来ないけど

結婚してください!]


[はい!まこっちゃん!]

抱き合って、指輪を交換する、2人。


[じゃあ、これから、おばさんと

お母さんに、挨拶しないとな!]


[うん!]


[じゃあ、先に、おばさんからだ

行くよ、きい~。]


[ただいま。]


[お邪魔します!]


[あら、誠君いらっしゃい、今お茶を

入れるわね!]

そして、お茶を持って来た紗綾の

お母さんに


[おばさん、北村紗綾ちゃんと、結婚

させてください!式は、あげれませんが

北村紗綾ちゃんを、一生涯、大切に

します。]

深く頭を、下げる。


[誠君、頭を上げて、最初、お嫁に

するって言って、何年になるんだろうね?

おばさんは、この日を、ずっと待ってたよ!

苦労して来た、誠君になら、おばさんの

大切な紗綾を渡しても、大丈夫だと

分かってるから、2人で幸せを、掴むのよ!]


[ありがとうございます!]


[お母さん、ありがとう!]

涙の3人だった。


[誠君、お母さんには?]


[まだです!今からです!]


[じゃあ、早く行って、お母さんを

安心させて、あげなさい、さぁ、紗綾も

早く、行ってらっしゃい!]


[はい!]


[うん!]

2人は加賀の家に向かった。


[母さん、ただいま!]


[お邪魔します!]


[お帰り、誠、紗綾ちゃん、いらっしゃい!

今ね、丁度、夕飯作ってたの、一緒に

食べましょう!]

(本当に、おばさん元気に、なって

良かった!)


[いただきます。]

と加賀君のお母さんが、言うと加賀君が


[母さん、食べる前に、大事な話が]


[分かってますよ!]


[え?]


[見たら、分かりますよ!でも、ちゃんと

言ってちょうだい!]


[うん、結婚式はあげれないけど、僕

北村紗綾ちゃんと、約束の結婚を

します!]


[紗綾ちゃん、誠で、いいの?]


[誠さんが、いいんです!]


[あ~良かった!お母さんも、何時

言ってくれるのか待ってたのよ!

こんな可愛いい、娘が出来て、嬉しい!

さぁ、食べましょう!今日は最高に

美味しいわ!]

親への報告は、終わった。

後は、満里奈達と、やちゅー達だった。

みんなに、何時ものカフェに、集まって

貰う事に、した。

全員集合した。

加賀君が


[僕達、結婚します!結婚式は出来ない

けど、北村紗綾ちゃんを、一生涯大切に

します!みなさん、よろしくお願い

します!]


[お願いします!]

2人で、頭を下げる。


[頭、上げろよ!]


[おめでとう!]


[こんな日が、来るのは、分かってたよ!]


[だって、2人は、赤い糸で結ばれてる

もんね!]


[バーカ、この2人は赤く無いや!

金の糸だよ!だから、少々では

切れないんだよ!]


[やちゅー、上手い事、言うね!]

何故か、やちゅーが1番、泣いている。

2人は、本当に嬉しくて、この友に

心から感謝した。

そして、仕事が有るので、みんな、そこそこ

の時間に解散したのだが、紗綾と加賀君

以外は、もう1度、集合していた。



(次回が、最終話に、なります

私自身、一番好きな話に、なります!)

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る