第12話

夕方は、何時も加賀君が、ご飯を

食べに来る。


[おばさん、美味しいです!何時も

ありがとうございます!]


[フフフ、ありがとう!さぁ、少し

部屋で、話でもしたら?]

そして、紗綾の部屋で話をする2人。


[きい~制服が、ブレザーに、なって

大人っぽく、なったね!]


[まこっちゃんも、一緒じゃん!てか

まこっちゃん、もう女子に、モテてるん

だって?]


[誰が、そんな!ゆりなだなぁ?

そんな事、無いよ!きい~だって

マネージャーに、なれって誘われ

てたじゃん!]


[あれは、マネージャーだよ?]


[可愛いい子に、普通は声を掛ける

んだよ!]


[私、可愛いい?]


[可愛いいよ、きい~!]

(照れる、まこっちゃんは、こんな

キャラだっけ?)


[あっ、日曜日は、一緒におばさんの

所に行くから!]


[うん、じゃあ今日は、帰るよ!]


[うん!]


[おばさん、ごちそうさまでした!]


[誠君、これ!]

と小さな、紙袋を渡した。


[クッキー焼いたから、おやつに

食べて!]


[おばさん、ありがとうございます!]

そして、加賀君を見送った紗綾は


[お母さん、本当に料理、上手だね

死んだ、お父さんも、喜んでたでしょう?]


[そうね!紗綾も少しずつ、やっとかないと

結婚したら、大変だよ!]

(結婚、まだ早いよ~)


[うん、又、教えてね!]

と言って部屋に、戻る紗綾。

ベッドの上で、足をバタバタしている。

翌日

学校では、やはり女子達に囲まれる

加賀君。

マネージャーの勧誘を、諦めない

男子達に囲まれる、紗綾。

そこに、ゆりなが登場。

まずは、加賀君の所に行って


[加賀君には、もう婚約者が居るから

無理だよ!]

と一喝。

次は、紗綾の所に行って


[この子、北村には、婚約者が居るから

無理だから!]

みんな、去って行った。


[ありがとう、ゆりな!]


[やるな~ゆりな!]

と2人。


[えっへん!感謝したまえ!]

だが、この事が、きっかけで事件が

起きる事を、今の3人は、知らなかった。

今日も、仲良く3人で、帰った。

その姿を、窓から見ている、女子達が

居た。

翌日

学校に行って、自分の席に、座ろうと

した紗綾。

机には

《ブス!》

《死ね!》

と書かれて、いた。

それを見た、クラスメートは


[ヒドイ!]


[消そう!]

でも、油性マジックなので、消えない。


[ちょっと、私、先生に言って来る!]

そう言って、羽田桜が教室を出て行った。

香ちゃんと結ちゃんが、私の側に居て

くれた。

高校に入って、出来た友達だった。

それを、見た男子が


[えぐっ!]


[陰湿だな!]

と言っていた。

桜と先生が、除光液を持って来た。


[北村、大丈夫か?みんな、見付けたら

直ぐに、先生に知らせろよ!]


[はい!]

その時、加賀君も、ゆりなも、こんな事に

なってるとは、知らなかった。

ゆりなは、普通の高校生活を、加賀君は

中学の時と同じ、女子達に囲まれる日々

紗綾だけが、訳の分からない、嫌がらせに

会っていた。

でも、その事を紗綾は、2人には

言わなかった。

体育の時間に、教室を空けるとノートに

落書きされ、紗綾は疲れてしまった。

そんなある日

何時もの様に、3人で帰る為に、靴を

履き替え様と、した時、靴を履いた

紗綾が


[いたっ!]


[どうした?]

と2人。

靴を脱い紗綾、すると中から、画ビョウが

出て来た。


[何だよ!これ!]


[何?これは!ねぇ、紗綾これが

初めて?]

紗綾は、今迄された事を、話した。


[何で、黙ってんだよ!]


[そうだよ!紗綾!]

2人共、怒っている。


[でも、相手が分からないし。]


[だいたい、見当は付くは紗綾

加賀君の取り巻きの、女子達の

嫉妬よ!]


[あいつら!]

行こうとする、加賀君を、ゆりなが

止めた。


[今、行っても無駄だよ!知りませんて

言われたら、終わりだからね!]


[……]


[とにかく、やってる現場を、押さえ

無いと、明日から、私少し早めに来る

から、2人は、何時もの時間に来て!]


[でも、ゆりな、悪いよ~]


[何の為の、友達なの?良い時も

悪い時も、でしょう?任せて!]

紗綾は、涙が出て来た。

嬉し過ぎて。

そして、翌日からゆりなは、1人早く

学校に来る。

ゆりなが、居るから相手も、なかなか

行動を起こさない。

ゆりなは、トイレに行く、振りをした。

その時、動き出した。

ゆりなは、携帯で録画した。


[あんた達、何やってんのよ!]


[別に!]


[今の録画したから、先生に持って行く

からね!]

みんな、教室から出て行った。

紗綾と加賀君が、登校して来た。


[おはよう!]


[おはよう、やっぱり、あの取り巻き

だったよ!携帯に録画してるから

先生に持って行くからね!]


[じゃあ、僕達も行くよ!]


[ゆりな、ありがとう!]

そして3人は、紗綾の担任の谷村に持って

行った。


[まだ、そんな事やってたのか!

北村、大丈夫か?]


[2人が、居るんで何とか。]


[先生から、厳しく、注意するから

何か有ったら、直ぐに言えよ!]


[じゃあ、先生お願いします。]


[きい~これから、休憩時間は必ず

きい~のクラスに、行くよ!]


[紗綾、私も行くから!]


[2人共、本当にありがとう。]

その、お陰で目に見える、嫌がらせは

無くなったが、口で言われる。


[ブス!]


[加賀君には、似合わないんだよ!]

と色々言われる。

それを偶然、聞いた加賀君が、怒った。


[いい加減に、しろよ!こいつに何か

恨みでも有るのかよ!言いたい事が

有るなら、僕に直接、言えよ!今後

こいつには、関わってくれるな!

俺の婚約者だから、分かったな!]

女子達は、慌てて、居なくなった。


[きい~ごめんな?僕のせいで

何時も嫌な、思いさせてしまって!]


[でも、何時も、まこっちゃんは

守ってくれるから、大丈夫だよ!

ゆりなに、言っておかないとね!]


[そうだな!]

そして、今日も仲良く3人で、帰る。

そんな時

加賀君の、お母さんが退院出来る様に

なった。


[まこっちゃん、おめでとう!]


[ありがとう、おばさんに言いたいよ]


[おばさん、日曜日に、お母さんが

退院出来ます!おばさんのお陰です!]


[良かったね~紗綾と同じ年の、誠君が

どれだけ苦労したかと、思うと今迄の分

取り戻して、幸せになるんだよ!]

と泣いている、お母さん。


[おばさん、僕はもう充分、幸せですよ

きい~が居るし、おばさんが居てくれる

から、幸せですよ!]


[まぁ~嬉しい事を、そうだ退院の日

うちで退院祝いを、しましょう!]


[おばさん、ありがとうございます!]

そして、無事退院して、楽しい退院祝いを

した。

紗綾と加賀君も、もう高校2年だ。

修学旅行が、有った。

行き先は、九州だった。


[何で、九州?ディズニーとか、でしょう?

普通は!]

と不満だらけの生徒達。

2泊3日の辛抱だ。

紗綾、加賀君、ゆりなは修学旅行に

全然、興味が無く仕方なく参加している。

坂が多い所、なので疲れて、バスの中

では、ずっと寝ていた。

3人が、元気になったのは、最終日の

お土産を買う時、だけだった。


[ねぇ、ねぇ満里奈や純香、やちゅー達

にも買うでしょう?]

と紗綾が、聞くと


[もちろん!]

と2人。


[みんなには、カステラとか、キーホルダ

やちゅーは、ゆりな、やちゅーは、これ

だよね!]


[でしょうね!私も、それにする!]


[じゃあ、僕も!]


[やちゅー、どんな顔するか、楽しみ

だね?帰ったら、久しぶりに全員集合

しよう!]


[そうだね!お土産を渡そう!]


[まこっちゃんも、行くんだよ!]


[僕、邪魔じゃ無い?]


[無い、無い!]

と、ゆりな。

学校に到着した。

修学旅行も終わった。


[ねぇ、紗綾、誰に連絡する?]


[やちゅーが、1番早いか?]


[そうだね!]


[じゃあ、今、掛けるわ……もしもし

やちゅー、可愛いい、さーやだよ!

明日、何時ものカフェに10時に

全員集合で連絡お願い、サテンじゃ

無い!カフェ、分かった?じゃあ明日ね!]


[ゆりな、明日10時だけど3人、一緒に

行く?]


[うん!]


[じゃあ、私の家に9時判に、集合しようか!じゃあ、今日は、ゆっくり寝ましょう

明日、楽しみだね!みんなに会えるの!]


[本当に、久しぶりだもんね!

楽しもうね!じゃあ又、明日ね!]


[じゃあね!]


[まこっちゃん、明日ちゃんと来てよ!]


[うん、分かった、じゃあな!]


[うん、じゃあね!]

(あ~本当に楽しみ、今日は早く寝よう!)

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