第15話
再度、集まった7人。
[結婚式が出来ないって、紗綾
可哀相だよ!]
[うん、一生に、一回だからね!]
と、女子達。
[俺達で、人数少ないんだから何処か
借りて、貸衣装を借りて来て、手作りの
結婚式をして、あげようぜ!]
と、男子達。
[でも言うと、紗綾と加賀君の性格
だから、断るよ!]
[だから、それを上手く、やる為に
頭を使え、頭を……]
[やちゅー、大丈夫?頭なんて、使おうと
するから!]
[純香、頼む!お前、現役の大学生
だろう?]
[じゃあ、場所を押さえるのは、簡単!
衣装のサイズは、誰か紗綾に理由を
付けて借りて来て、男子も一緒、加賀君に
借りて来て、そして、集合場所は、何時も
カフェばかりだから、違う所にしようって
軽く言うの、それは、やちゅーね!
来てくれたら、こっちのもんよ!]
[俺、大丈夫かな?]
[あんた、それ位は、紗綾に恩返し
しなさいよ!]
と純香に、怒られる。
[それと、着替えさせて、メイクして
写真は…あ~知り合いに、写真館の人が
居るわ、頼んでみる!]
[まだ、有るよ!2人のお母さんだよ!
事情を説明して、内緒で来て貰う事
これは、私達が、するから!]
[よし、これでO.K.ね!]
[みんな、頑張るぞ!]
[お~っ!]
[あの~お静かに!]
と、お店の人。
[すみません。]
そして、準備を進むる、みんな。
貸して貰う、会場の飾り付けも、全部
手作りだ。
そして当日
何も知らない2人は、待ち合わせ場所に
行った。
[こんな、所で集まるんだ!]
[私達、何時もうるさいから、何か
言われたのかな?]
と、言いながら入る2人。
すると、紗綾と加賀君は、それぞれ
女子チーム、男子チームに連れて
行かれる。
[何?どうしたの?]
[何だよ!いったい!]
[いいから。]
[いいから。]
そして、部屋に入ると、そこには
ウェディングドレスが、掛かっていた。
加賀君の部屋には、モーニングが、
掛かっていた。
[これって!]
[うん、みんなで、用意したんだ!
さぁ、早く着替えよう!]
紗綾は、溢れ出す涙を、止めれない。
[あ~あ、花嫁さんが、そんなに
泣いたら……]
と言う、満里奈、ゆりな、純香も
泣いている。
[私は、本当に、最高の友、親、そして
旦那さんに、恵まれて幸せです!]
一方、加賀の方も
[何?これって?]
[花嫁さんには、モーニングを着た
旦那様が、要るだろう?]
[さぁ、早く着替えて!]
[でも、どうして、こんな物が!]
[俺達で、用意したんだよ!]
[ありがとう、みんな!]
加賀が初めて見せた、涙だ。
やちゅーは、先に泣いている。
竜、愛甲、けーんも、涙が流れる。
そして、先に会場に入って、紗綾を
待つ加賀。
司会進行は女子が、する。
[それでは、花嫁の入場です。]
音楽は男子が、担当だった。
扉が開く。
紗綾のウェディングドレス姿に
思わず、涙する加賀。
腕を組んで、歩く父は他界してるので
母が、代役で歩く。
[お母さん、知ってたの?]
[うん。]
と、泣いている。
そして、歩いて行き紗綾の手を加賀に
渡す。
2人は、改めて、指輪交換を、するんだが
みんなの反対を、押しきって、やちゅーが
神父役をしたから、ややこしい。
[はい、じゃあ指輪交換して~]
[それが、終わると誓いの言葉ね!
加賀誠、貴方は、この北村紗綾を、妻と
する事を、誓いますか?YES、NO?]
(やちゅー、違うってば~。)
[誓います!]
[北村紗綾、貴方は、この加賀誠を
夫とする事を誓いますか?YES、NO?]
(だから、違う!)
[誓います!]
[では、あつ~い、あつ~い、口づけを
3分、お願いします!]
[3分?]
みんなが、一斉に
[やちゅー、]
でも、加賀君と紗綾は、あつ~い
口づけを交わした。
会場を、見回すと、色々な飾り付け
[これ、みんなが、してくれたんだね!]
[あ~本当に感謝だな!2人で少しずつ
返して行こう!]
[うん!]
[じゃあ、記念撮影を行います!
先に新婦で、その次は、新郎、新婦で
最後に全員で撮ります!]
[いい記念が、出来たね!]
[うん、きい~綺麗だよ!]
[ありがとう!まこっちゃんも、ステキ
だよ!]
[きい~このボタンは?]
[フフフ、怒られるよ!]
そして、楽しい、思い出深い、結婚式に
なった。
[それでは、新郎、新婦退場です。]
出て行こうと、すると男子が曲を
間違えて、ラップが流れて来た。
紗綾と加賀君は、顔を見合わせた。
[しょうがないね!]
[合わせようか!]
2人は、みんなの方を見て
[よう、よう]
と、リズムを合わせて退場した。
本当に、素敵な友7人と、優しい母達に
見守られ、幸せな2人だった。
新居のリビングには、結婚式の時に
全員で撮った、写真が、飾られて
いる。
その写真の前には、ボタンが2つ。
この写真を、見るたびに、2人の
金の糸は、もっと強く、結ばれて
行くだろう。
最後迄、ありがとうございます!
金の糸(笑わない転校生) aki @nyontyun
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