第6話

合格発表の日


[やったぜ!俺達、全員受かってた!]


[本当に私達は心配無かったんだけど

あんた達がねー心配で昨日、寝れ

無かったよ!あたしゃー。]

と、紗綾。

笑ってる女子3人。


[さーや、お前、最近性格だけじゃ

無くて言葉使いも変だぞ!そんなん

じゃ高校行っても彼氏も出来ないぞ!]


[やちゅー、あたしを、なめんじゃ

ないよ!知らない人の前では、あざと

可愛く出きるんだからね!]


[こわー!]

と、けーん。


[さーやに捕まった男に、アーメン。]

と竜と愛甲。


[そもそも、あんた達はね、私の事を

何だと思ってんのよ!扱い方が、ヒドイ

んだよ!]


[まぁまぁ、紗綾、落ち着いてね?

おめでたい日なんだからね!]

と女子3人が紗綾をなだめる。


[よし!紗綾もおさまったしサテン

行こうぜ!]


[やちゅーカフェだよ!]

そして、みんな着替えて集合。


[まだ早いけど、やちゅーと純香

けーんと満里奈、高校行っても

仲良くね!]

と紗綾が言う。


[うん、ありがとう紗綾。]

と満里奈。


[うん、友達以上になれる様に

頑張るね!]

と純香。

それを聞いた紗綾。


[やちゅー、あんた、まだ純香と

友達なの?]


[い、いや彼女だよ!わざわざ

言わなくても良いかなと思って!]


[だって、純香!]


[やったー!]

と喜ぶ純香。

(微笑ましいなー)

と紗綾は心から祝福していた。

そして、そーっと竜に近付く紗綾。

そーっと遠ざかる竜。

それを追いかける紗綾。


[おい、お前達は何をやってんだ?

店や、お客さんに迷惑だろう!]

と愛甲に怒られる。


[だって竜が逃げるのにー!]


[お前が追いかけて来るから

だろう!]

そして愛甲に怒られたので、その席に

座る2人。


[ほっとけ、ほっとけ!]

と6人で話をする、やちゅー達。

紗綾は竜に


[ねぇ、その後どうなった?あの

先輩と。]


[何も変わってないよ!]


[えー何も言って無いの?]


[うん。]


[何で?]


[もし迷惑だったら手伝いに行き

にくいだろう?]


[そりゃ、そうだけど、何かしないと

今日みんなで行く?]


[いや!絶対駄目!]


[じゃあ卒業迄に何かアクションを

起こすんだよ!]


[何で、さーや、お前が決めるんだよ!]


[だって竜は放っておいたら、そのまま

に、なりそうだから、あっ、それと

愛甲は?]


[愛甲?あいつは無理だな!]


[何で?]


[昔、好きな子が病気で死んだから

ずっと1人だよ!]


[えっ!そんな事全然知らなかった!]


[俺達とさーや、お前だけしか知らない

から誰にも言うなよ!そして愛甲に

恋話は、持ちかけるなよ!]


[うん、分かった!]


[よし!じゃあ席に戻ろう!]


[お前達、何をこそこそと、やって

んだよ!]

と、やちゅーと、けーん。


[うん、ちょっとね!]


[出たー紗綾の、ちょっとね!本当に

最近、紗綾は、ちょっとねが多い

よね?ねぇ、満里奈、純香?]


[うん、うん。]

と2人。

(聞いて欲しいけど言えない事も

有るんだよ、分かってね、ごめん。)

紗綾は心の中で謝っていた。


[じゃあ、さーやは逆ギレ女から

ちょっとね女だな!]

みんなで笑う。


[さぁ、よく、喋ったし帰るか?

俺、純香を送って行くわ!]


[じゃあ満里奈は俺が送るわ!]

愛甲に、ゆりなが


[お願いして良い?]


[良いよ!送るよ!]


[竜、送っておくれ!]


[もう、さーや言い方が変!]

家に着いた紗綾。


[竜ありがとう!]


[さーや、お前、人の事ばかり聞く

けど、お前は?]


[わたしゃー居ないよ!]


[なんだ、それ!ハハハハそれでは

彼氏は出来ないわ、じゃあ又、明日!]


[うん、明日ね!]

家に入る紗綾。

(今日は加賀君もう買い物に行った

のかな?)


[お母さん買い物無い?]


[言うと思って残しておいたよ!

はい、これメモね!]


[はーい、行ってきます!]

(どうしたんだろう?あの子、

受験で、おかしくなったかな?)

紗綾は、何時のスーパーに行く。

とりあえず要るものを先にカゴに

入れて加賀を捜す。

(あっ!居た、やっぱり、声を

掛けて見ようかな?無視されるかな?

どうしよう?)

自分の事に、なると駄目な紗綾だった。

でも覚悟を決めて

[加賀君!]

と声を掛けた。

紗綾の顔を見て慌てて買い物カゴを

後ろに隠す加賀。


[加賀君、買い物?]


[うん。]


[加賀君よく買い物に来るの?]


[うん、まぁー!]


[そうなんだ!]


[北村紗綾ちゃんも買い物?]

(北村紗綾ちゃん?それに珍しい

向こうからも聞いて来た。)


[うん、お母さんの買い忘れを

買いに来たの。]


[そうなんだ!あっ!何時もパンと

牛乳ありがとう!]


[ごめんね、押し付けて!あっ!

そうだ、今日、合格発表だったけど

加賀君どうだった?]


[うん、合格したよ!]


[おめでとう!]


[北村紗綾ちゃんは?]


[うん、合格したよ!]


[良かったね、おめでとう!]


[じゃあ又、明日ね!]


[うん、じゃあ!]

(合格したのは、おめでたいけど

今日も、ほんの少しの、お惣菜

だったな?それに北村紗綾ちゃん?

なんだろう?)

家に帰った紗綾はモヤモヤしていた。


[紗綾、ご飯食べないの?]


[食欲が無い。]


[まぁーさっき迄、元気だったのに

どうしたのかね?]


[うん、部屋で横に、なる。]

(あー分からない事だらけ!でも

聞けないし!)

翌日

学校に行くと加賀君の周りには

もう女子が群がってる。

話を掛けれる様な状態では無い。

(はぁー)

給食の時間だけは1人なので紗綾は

みんなの分を持って行った。


[はい、加賀君、今日もお願い

します!]


[ありがとう!]

これが精一杯だった。

そして紗綾は職員室の前で森本先生と

加賀君の姿を見掛けたので思わず

姿を隠した。


[どうしても高校には行かないのか?

もう合格してるんだぞ!]

紗綾は、その場から去った。

何か聞いては、いけない物を聞いた

気がしたからだった。

教室に戻った加賀は何時もと変わらない。

喋らないし笑わなかった。

気になる紗綾だが聞いても答えて

くれないだろうと、いう気持ちで

見ていた。

やちゅー達が、やって来る。


[おい、今度8人で遊びに行こうぜ!]


[あんた達は付き合ってるんだから

デートしなさいよ!]


[言われなくてもデートしてます!

たまには8人で遊びたいんだよ!]


[何して遊ぶの?鬼ごっこ?缶けり?

かくれんぼ?]


[おーそれいいな!さーや、良く

言った、それに、しよう!]


[やちゅー許してー!]

女子達の悲鳴が上がる。

そんな時、何時も8人で、はしゃいでる

加賀とも話をする紗綾を狙う女子達が

居た。

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