「『半笑いの情熱』について語る」

サンダルウッド

「『半笑いの情熱』について」

さっそく、『半笑いの情熱』について記していきたいと思います。


Q.どんな人に見てもらいたい作品?


A.作中の前半(大学時代を描いたパート)で、主人公が囲碁部と茶道部の活動に取り組むシーンが結構なボリュームで描かれています。

どちらもそれなりに珍しく、小説の中でピックアップして描写されるということはあまりないかもしれませんが、だからこそ囲碁や茶道を知っている方は楽しんでいただける面が多いかなと思います。もちろん、知らなくても囲碁や茶道に興味がある! という方は興味深く読んでいただけるのではと考えています。


また、本作は1話~43話までが“大学生編”、44話以降が“小学生編”と、大きく分けると2部構成になっています。

大学生編では、どこにでもいそうな、どこか何に対しても本気になれない男子大学生の何気ない日常を描いており、日々いろいろなことに迷い悩みながら過ごしている現役の学生さんは(あるいは社会人の方も)共感していただける部分もあるのではないでしょうか。“小学生編”については後述します。


Q.思いついたきっかけや経緯とかある?


A.もともとは、大学時代の面白い友人についてあれこれ書きたいと思い筆を取りましたが、書き進めているうちに、作者自身の大学時代や小学時代を振り返る色が濃くなってしまいました。なお、面白い友人については作中で光蟲みつむしというキャラクターがそれにあたり、主人公にとって唯一の友人であり、心の支えとして本作のキーパーソンの一人になっています。


Q.ズバリ、この作品の見所は?!


A.前半の“大学生編”、後半の“小学生編”ともに実体験をもとに脚色して書いているため、全編を通してリアリティーの強い描写になっていると思います。

比較的ほのぼのとした大学生編と比べ、小学生編は過激なシーンが多く、読んでいて苦しく感じられる方もいるでしょう。ですが、本作は作者的にはハッピーエンドです。ぜひとも最後までお読みいただき、暗く長いトンネルを抜けたあとに広がる光明こうみょうを感じていただけたら幸いです。


Q.気に入っているキャラは?


A.メインのキャラクターとしては、主人公の友人にあたる光蟲です。口を開くたびに愉快さを振りまく彼は、主人公にとってのみならず、読者の皆様にとっても心の支えとなってくれると信じています。

また、サブキャラの中では囲碁部の先輩の永峰ながみねがお気に入りです。登場回数こそ少ないものの、団体戦では主将に相応しい活躍を見せてくれる、デキる男です。


Q.どんなところが気に入ってる?


A.良くも悪くも、自分の体験してきた様々な出来事が詰まっている点で、これまで書いてきたどの作品よりも思い入れが強いです。


Q.書きやすいキャラは?


A.やはり、主人公(池原悦弥いけはらえつや)は書きやすかったです。作者自身がモデルとなっているので、細かな心情の描写などにもリアリティーを持たせられたかなと思っています。


Q.書きにくいキャラは?


A.あまり思いつかないのですが、小学生編に登場するキャラクターは全体的にクセが強く、動かし方が難しかった印象があります。


Q.実際自分が1人会えるなら誰に会いたい?


A.光蟲ですね。モデルとなった友人が数年前から音信不通なので(笑)


Q.お気に入りのシーンは?


A.大学生編の終盤、文化祭の茶会で悦弥が半東(茶事における、亭主の補佐役)を務めるシーン。人との関わりやコミュニケーションが不器用な彼が、自分なりの工夫で茶会を作り上げようと奮闘するシーンは自ら読み返しても感に堪える思いです。


Q.この作品を書いていて難しかったところは?


A.茶道部のパートについては、記憶が曖昧だったのでいろいろと調べながら頑張って書いた記憶があります。また、小学生編で学芸会のシーンがあり、作中におけるひとつの山場でもあるのですが、主人公やサブキャラたちの性格を踏まえながら、矛盾のないように且つ緊迫感を表現できるよう描くのが大変でしたね。


Q.気に入っている設定は?


A.小学生編で登場する上村かみむら有馬ありまの性格ですね。

文武ともに平凡ながら、持ち前のずる賢さで担任(首藤)やクラスメイトから気に入られようと振る舞う上村と、勉強も運動もからきしダメで首藤やクラスメイトに馬鹿にされながらも、それを甘受することで独自の立ち位置を保つ有馬。彼らに共通してあるものは主人公への嫌悪感で、それが妙な団結力を生み出している点が滑稽ながらも人間らしくて気に入っています。


Q.気に入ってるキャラの名前は?


A.これは主人公ですね。悦弥えつやという名前は作者自身の名前から一部取ってつけましたが、本作を完結させてから振り返ると作品に相応しい名前かなと思っています。


Q.1番お気に入りのエピソードは何話?


A.一番を決めるのは難しいのですが、特に気に入っているのは第28話「不遜なぐらいの自信」です。主人公が囲碁部の格上の後輩と対局するシーンで、ここまでの主人公の成長を実感できる回だと思います。


Q.小説の中では書けないけど、ここで作者として伝えたい事とかある?


A.いただいたレビューコメントや応援コメントはいずれもすばらしいので、ぜひコメントだけでも読んで行ってください。


Q.この作品にかけている熱い想いをどうぞ!


A.一般的なWeb小説とは毛色の異なる作品かと思いますが、細部まで手を抜かず、一文字一文字に魂を込めて創った自信作です。1話だけでも、いや5話ぐらいまで読んでいただければ嬉しいなと思います。


※『半笑いの情熱』

https://kakuyomu.jp/works/1177354054887925668

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