心なくして見上げた空も。愛する人と見上げた空も。

こんなに細やかに感情を追い、現代の問題に切り込んでいく作品はそうそうない!
ぜひ読んでいただきたいし、なんならドラマで観たいぐらい。

丁寧に描かれる暮らしと、もつれていく人間模様をつづる群像劇です。
主人公達が高校生だった頃から始まった三部作の三作目にあたりますが、最初にこれまでのあらすじがあるので大丈夫!
(私は一作目から一気に追いましたが……)

確かにそこに生きている登場人物たちの悩みと喜びが胸に迫ります。
いつでも北海道の広い空を見上げてきた女性、美葉を軸にして、今を生きること、誰かを愛すること、愛されることの難しさと素晴らしさを受け取って下さい。

完結まで目が離せない、そして完結したらロスにさいなまれるだろう作品です。

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