一皮剥けた、新しい彼女は、そういうことをしたいから。

ご縁があり、この物語に出会いました。読み終えましたので、レビューさせていただきます。

本作は流されやすく良い人だった主人公の彼女が、クラスで「独特」のレッテルを貼られている女の子と再会したことから始まります。とある事件を切っ掛けに、主人公の彼女は声の大きいクラスメイトから嫌われてしまい、心に傷を負ってしまいました。
しかし、その時に再会したのが、昔後ろめたいことをしてしまった筈の、「独特」な彼女。同じ推しを持っていたことで話が弾み、そこから"違う"ものを見出すことになりました。

嫌われたくない、が先行する思春期の心模様。遠慮しがちな中で、自分らしくあるということ。嫌われる勇気、なんて本もありましたが、「独特」な彼女は周囲の扱いにめげずに、自分を貫いていました。
その生き様を受けた主人公の彼女は、ようやく自分の殻を脱ぐことに成功した瞬間。変化の、成長の瞬間というのは、本当に美しいものです。

知らず知らずのうちに被ってしまった皮を、あなたも脱いでみませんか?
他の皆様も、是非読んでみてください。

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