時代が奪った《恋》の回顧録

戦争はたくさんのものを奪っていく。
時代という嵐もまた、かけがえのないものを無情にも散らしていく。
幾戦争があり、幾時代があり、それでもそのなかで誰かを愛し、誰かに愛されるのは……けっして罪ではないはずなのに。

たったひとつの、女の幸せを奪われた"おばちゃん"のことを想い、涙腺が熱くなりました。
厳しい時代に想いを馳せ、祈るような想いです。

素晴らしい小説を拝読させていただいたことにただ、ただ感謝いたします。