榊の枝葉の如く、人生はいくつにも枝分かれしているものなんだよ。
- ★★★ Excellent!!!
夢を書き起こす仕事をしてみませんか?
失業中の女性主人公に、神主だという男性はそう依頼した。命の危機に瀕した人々が見る夢は特別で、それでいて危ないもの。しかも、その夢はすぐに忘れてしまう。そのため、神主は夢を文章にする仕事を、主人公に依頼し、主人公もこの仕事を承諾した。そして二人は死に瀕した人々の夢を、聞き取りに歩いては、文章に書き起こしていくことに。主人公もこの仕事にやりがいを感じていた。
ところが、主人公の親友の夫が夢の聞き取りを依頼してきたことから、物語は思わぬ方向に向かい始める。
そして、唐突に告げられたのは、仕事のバディ的な存在だった神主の男性が、もうすぐいなくなってしまうということだった。
複雑に絡み合う夢の中から、主人公が見つけた本来の自分とは?
そして、神主の男性の運命は?
是非、御一読下さい。