ライトな作風と濃厚な世界観、「読めば読むほど」を地でいく作品です

主人公(女性)が明るいキャラなので、最初は「軽い感覚で読める転生ものかな?」って思っていました。
回を重ねると、あら不思議。読めば読むほど、神話ベースの設定の奥深さと、しっかりとした重厚な展開を味わえます。

とはいえ主人公は一貫して変わらずポジティブで、舞台も日本がベースのため、サクサクと読み進めることができます。
和洋折衷な神話系の話を屋台骨に、術式関連やバトルには科学的な要素も詰め込んでいたり、読み応えもバッチリ。

序盤は主人公の知識がゼロベースで進む、世界観や設定、状況を読者と一緒に把握していくスタイルです。何なら、主人公の名前が判明するのも結構後です。
その辺りの把握が済んで物語が本格稼働するのは序章後半〜からで、それが人によってはスロースタートな印象を持たれるかもしれません。作品の全体像を掴み切る前に1、2話で手を引く人もいるかもしれないと思うと「ここからが面白いのに勿体無い……」の一言です。

物語が進むにつれて味わい深くなっていくので、是非とも腰を据えてじっくり読んで頂きたい作品です!

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