残酷な世界で、絶望から這い上がる

終わりか始まり、また奥底へ。
死を迎えた主人公は新たな世界に生まれ落ち、そして成長する。今度こそ失敗を繰り返さずに生きていきたいと願うのに、抗えない絶望が突き付けられる。
けれど絶望の地の底にも、灯る光はあるのだろう。
この作品は結末がある。けれどこれは、また新たな始まりへ踏み出すためのものだったのだろう。
転生から始まる、絶望に抗い続け、それを覆していく物語。これはきっと、誰かの心に火をつける作品であるのでしょう。
そうして前を向いた先、彼らの旅路は始まっていくのだろうと思います。
見事な筆力で描かれるファンタジー、ぜひご一読ください。