アニメ化の営業をしてくれるのは出版社様です


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2023/9

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   §   §   §   §   §


 書籍化が決まった作家のみなさーーーん!


 あなたの本ってどこの出版社のどんなレーベルから出ますか?

 実はこれ、アニメ化にとーーーっても大事なお話です。


 今日は「アニメ化の営業」についてお話しましょう。


 え? アニメ化って営業してるの?

 人気が出た作品に、アニメのプロデューサーが声掛けてくれるんじゃないの?


 わかります、わかります。

 週刊少年ジャンプの大人気漫画「バクマン。」にそんなシーンありましたよね。


 そりゃあね、ジャンプだとかマガジンだとかに載ってるような作品はそうなのかもしれません。


 小説家になろうの人気作品「シャングリラ・フロンティア」が週刊少年マガジンで漫画連載を始めたときは、


「ああ、いつ頃アニメ化するのかな。漫画原作になるからまあ、5~6巻分くらいの原作が溜まってからかな」


 って私も思いました。


 もう8巻が発売しているって?

 それはほら、アニメ化決まってから発表までのラグってやつですよ、きっと。


 あとは年に一回やっている〇〇ランキングの上位に入るとアニメ化が見えますね。


 小説でわかりやすいのは「このライトノベルがすごい!」ですかね。

 これのTOP5に入るような作品は、アニメ化待ったなし!! って感じがします。


 すでにアニメ化している作品もランクインするので、厳しい競争ですが。


 それからコミカライズ版が〇〇ランキングの上位に入るパターン。

 アニメ化して欲しいマンガランキングとか、tsutayaコミック大賞とか、次にくるマンガ大賞とか。


 よく見てみると小説原作のマンガが散見されます。


 あなたの作品が、ジャンプ、マガジン(ジャンプラやマガポケでもいいです)にコミカライズ版を連載されていたり、こういったランキングの上位に載るような人気作なら、このままブラウザバックしてください。


 あと、もしあなたが、そもそも田中芳樹先生や、賀東招二先生や、西尾維新先生のようなヒット作連発、アニメ化連発のビッグネームの作家だったら、こんなもの読んでないで、さっさと小説書いててください。












 はい。

 ここを読んでいるということは、そういうことです。


 あなたの作品に、アニメのプロデューサーの方から声掛けてくれる可能性はほとんどありません。


 もちろん、ゼロではないですけどね。


 じゃあ、そういう作品はどうやってアニメ化しているのか。


 それは出版社のライツ担当が営業に回っているんです。

 テレビ局、パッケージメーカー、大手アニメ制作会社、アニメプロデュース会社。


 アニメ化の企画をやってくれそうなところに、作品を紹介してくれています。


 ただ資料を渡すだけでなく、出版社にとってイチオシの作品をサンプルとして提供するのは当たり前。


 ロビー活動でプロデューサーと懇意になって、アニメ化の話を進める。

 なんてことも当然あります。大人の社会ですから。



 なので、


 営業力が強い出版社&レーベルで本を出しましょう!!


 

 え? それが出来るんだったら苦労しないって?


 そうですよね。分かります。そのとおり。


 彗星のように現れては、人知れず消えていく新人書籍化作家。

 出版社のえり好みをしている余裕は無いのかもしれません。


 では、出版社で書籍が発売済みという前提で考えてみましょう。


 その出版社のライツ担当が、あなたの作品を売り込みたくなるにはどうすれば良いでしょう?


① 本が売れるーーーー!!!


 これは外せません。その出版社で売上上位の作品は間違いなく看板作品です。

 出版社によって書店への営業力は違うけど、その出版社の作品の中で上位を取るのなら条件は同じです。頑張れ。


 そして「累計発行部数〇〇万部突破!!」という触れ込みは、アニメのプロデューサーにもバッチリ刺さります。


 これが一番分かりやすい正攻法です。


② ネットでバズるーーーー!!!


 マンガでよく見るパターンですね。

 できればTwitterが良いです。なぜならオタク(ナード)層が多いから。


 アニメプロデューサーのおじさん達も、InstagramやTiktokは苦手でもなぜかTwitterだけはやってたりします。


 もちろん「Twitterで〇万RTされた話題の作品!!」という触れ込みも、アニメのプロデューサーにズバッと刺さります。


 いわゆるセルフプロデュースというやつです。とても大事。



 正直、①、②が出来る人はもうアニメ化目前なので大丈夫です。

 これでアニメ化出来ないなら、大抵はジャンルかエログロの問題です。


③ 本を売るために全力で協力するーーーー!!!


 ここからが本番です。


 ライツ担当に「これをアニメ化したい!」ってPUSHする人がいます。

 編集担当だったり、営業担当だったり。


 彼らの成績はいつだって「本が売れること」です。

 そのために彼らは考えます。どうやったら本が売れるのか? と。


 そのためには作家であるあなたへ協力を求めることも多々あるでしょう。


 全部やりましょう。

 むしろ、自分に出来ることはないか? と自ら尋ねましょう。


 同じくらい売れている作品があるとします。

 誰だって「めんどうくさい作家」より「聞き分けのよい作家」の方を選びます。


 なぜならプロモーションへの協力はアニメ化でも大事だから。


 あなたの本はまだアニメ化されるほど売れていないかもしれない。

 だったらどうやったら売れるのか、出版社と一丸になって頑張るしかないんです。


 それも出版社とその担当が、あなたに期待してくれているうちしか付き合って貰えませんよ。


④ ライツの担当者とコネクションを作れーーーー!!!


 これはウルトラC、禁断の一手です。

 大人の社会はいつもズルいのです。


 ライツ担当だってアニメ化に良き作品を探しています。

 売上が多少足りなくても、中身がアニメに向いていたら一応営業しようかな、と考えます。


 でも「売上が多少たりない作品」なんて、それこそ山のようにあるんです。


 その中からあなたの作品を選んでもらうのに、大事なのはコネクション。


 あなたと会う約束があれば、少なくとも「次に会う時までに目を通しておくか」と考えます。大人ですから。


 最近、マンガがアニメ化されて大ヒットしたある漫画家は、その作品の連載が始まる前に言ったそうです。


「新作は絶対にアニメ化したい、どうしたらいいか教えて欲しい」と。


 これを編集ではなくライツの人に言ったそうです。


 ライツの人は驚きました。

 今までそんなことを言ってきた作家はいなかったから。


 もちろんアドバイスします。

 いまはこういう要素が入っていた方がいい、とか。


 はたして作品の連載が始まり、コミックスは新刊がどんどん出ます。


 アニメ化、声が掛かりません。

 ライツの人は、自分がアドバイスをした手前、焦ります。

 責任があるからです。


 全力でアニメ化の営業をしたそうです。

 無事にアニメ化が決まり、その作品は大ヒットしました。


 今では小学生も知っている人気アニメです。


 これはとてもレアケースですが、ライツの担当者とコネクションを作ることで「今はどんな作品が人気なのか、アニメになりやすいのか」といったアドバイスを貰うことは可能です。


 ライツの担当者は喜んでアドバイスしてくれるはずです。

 なぜなら、自社で出版している作品をアニメ化したい、という思いは同じだから。



 今回はずいぶんと長くなってしまいました。

 分割してもイイかな? とも思いましたが、一気に読まないとわかりにくい話なので一気に書きました。


 アニメ化は待つだけでは転がり込んできません。

 いや、転がってくる人もいますが超レアケースだと思ってください。


 あなたの努力で変わるものがあります。

 それでも掴めるかどうかわからないのがアニメ化ですが、やれることをやっておいた方が後悔しないのでは?


 さて、今回はこの辺にしておきましょう。



 それでは皆様、良い創作活動を。




―――――――――――――――――――

 最後までお読み頂きありがとうございました。


 アニメビジネスに関する「これなんで?」な質問などありましたら、コメント欄にお書きください。


 答えられる範囲でお答えします。

 長くなりそうなときは、次話を追加します。

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