アニメビジネスから見る設定の作り方_ゲームアプリ編
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今回のテーマは「アニメビジネスから見る設定の作り方」です。
と言っても、中核ビジネスである『海外ライセンス販売』についてはもう何度も書いてきましたので、+αでお金を儲けるためのビジネスに焦点を当てます。
その中でも今回は『ゲームアプリ』に絞ってお話させて頂きます。
一言で『ゲームアプリ』と言っても、種類は様々あります。
そこで今回はさらに絞って『ガチャでお金を稼ぐ』タイプのゲームとします。
なんだかんだ言って、アニメのゲームアプリ化はほとんどコレを狙ってます。
たまにカジュアルなゲームアプリが出てるのはガチャがハマらないタイトルか、アプリ制作費を節約しないと回収できないタイトルと考えて差し支えないです。
それではいきましょう!
ゲームアプリにするために大切なポイントを3つご紹介します。
これはランキングではありません。
要素の上流から順番に、上はジャンルや設定、下は中身の各論、と考えて頂ければOKです。
1.ジャンルは『男主人公のバトルもの』がベスト
いやいや女性主人公のゲームアプリでも人気のヤツがいくつもあるじゃん!
と思われるかもしれませんが、ほとんどがオリジナルゲームか、そういうジャンルが得意なメーカーのIPタイトルです。
最も市場が大きいジャンルは『男主人公のバトルもの』である事実は揺らぎません。
それはゲーム会社も『男主人公のバトルもの』のゲーム制作・運用が得意なところが多い、ということです。
これとても重要です。ビジネスのテストに出ます。たぶん、きっと。
ゲーム会社の制作ラインと運用ラインが空いていなければ、いかに面白い作品でもゲームを作って貰うことは出来ません。
女性・子ども向けのガチャゲームアプリが少ないのは「ゲームユーザーが少ない」だけではなく、「そのユーザーをターゲットにした面白いゲームを作るノウハウを持った会社が少ない」という切実な理由があるんですね。
2.キャラクターが多い!
これはもう10年以上前のモバゲー、GREEの頃から変わりません。
ガチャモデルはキャラクター数が多いほど有利です。
キャラクターが少ないけど人気という作品で、衣装違いとかシーン違いとか色々なガチャモデルを試してきた実例がありますが、ほとんど爆死しています。
さらに掘り下げると、こうです。
①メインキャラクターが魅力的
当然ですが、活躍の機会が多いメインキャラはガチャの目玉商材になります。
主人公だけでなく脇を固めるキャラにも人気が必要です。
キャラはしっかりを作りこみましょう。バックボーンが尖っていると素敵です。
HUNTER×HUNTERならキルア、クラピカ。
ヒーローアカデミアなら爆豪、轟。
ビジュアルはもちろん、性格もバックボーンも魅力的なキャラです。
②敵キャラクターが魅力的
実は人気の敵キャラもガチャの目玉商材になります。
ゲームアプリのガチャは節操無いので敵もガチャに入っていてパーティーに入れられるようになっているものがほとんどです。
敵キャラもしっかりを作りこみましょう。謎めいていたり、カリスマが強いと素敵です。
HUNTER×HUNTERならクロロ。
ジョジョならディオ。
倫理観がぶっ飛んでいて、それでも強いカリスマがあります。
③女性キャラクターが魅力的
ゲームアプリのメインターゲットは30代~40代男性です。
つまり女性キャラは味方だろうと敵だろうとガチャの目玉商材になります。
女性キャラはとにかくビジュアル重視、水着verが映えるキャラが良いですね。
小説でビジュアルとか言われても……とか思った人はちょっと考えてください。
小説の原文はイラストレーターさんがキャラを描くときの土台になります。
年齢は?
髪型は?
身長は?
種族は?
スタイルは?
バストサイズは?
女性キャラは特にビジュアル中心で作りこみましょう。
巨乳、貧乳、高身長、低身長、はっきりした特徴がある方がゲームユーザーの性癖に刺さります。
④使い捨てキャラをどんどん出していけ!
ガチャは目玉商材だけでは成り立ちません。
低レアリティの外れが排出されるから目玉商材が光るのです。
しかも、定期的に低レアリティキャラもガチャに追加されるので数が必要。
キャラ設定の作りこみとか要りません。
当て馬のように使い捨てられるキャラを量産してください。
HUNTER×HUNTERならニコル、アモリ、イモリ、ウモリ、トードー、トンパ、ベントット、セドカン、マジタニ、サトツ、メンチ、ブラハ、ハンター試験編だけでも使い捨てキャラが何人いることやら。
3.いろんな武器とか、技とか、異能力とか大事
これはゲームシステムの戦略性にクリティカルヒットします。
強いキャラクターをガチャで引いた、そこに武器とか技とかセットできるゲームは戦略性が広がります。
武器や技には相性があって……、とか妄想がどんどんふくらんでいきますよね。
ゲームによっては武器違い、能力違いの同じキャラを何種類もガチャに入れて、これでもかとこすり倒すパターンもあります。
衣装違い、ポーズ違いだけでは長期運用に限界がくるので、こういうやりかたも有効です。
武器も、技も、異能力もエフェクトが派手なジャンルの方が良いです。
めっちゃ格好イイとか、炎が出るとか。
いかに『男主人公のバトルもの』で『技が豊富』でも肉体格闘技だけだと……ちょっと演出が地味になりがちです。キン肉マンくらい派手な技のオンパレードなら良いんですけど。
以上、とっても大事な3つのポイントでした。
機会があれば、ほかのアニメビジネスも紹介しますね。
では、今回はこの辺にしておきましょう。
それでは皆様、良い創作活動を。
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最後までお読み頂きありがとうございました。
アニメビジネスに関する「これなんで?」な質問などありましたら、コメント欄にお書きください。
答えられる範囲でお答えします。
長くなりそうなときは、次話を追加します。
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