アニメビジネスから見る設定の作り方_2.5次元編


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 今回のテーマは「アニメビジネスから見る設定の作り方 第2回」です。


 前回は『ゲームアプリ』ということで、男性がメインターゲットでしたが、今回は女性がメインターゲットです。


 いまや女性向けアニメには欠かせない『2.5次元ミュージカル』にテーマを絞ってみましょう。


 それでは早速、2.5次元ミュージカルに大切なポイントを3つご紹介します。

 前回も言いましたが、これはランキングではありません。

 要素の上流から順番に、上はジャンルや設定、下は中身の各論、と考えて頂ければOKです。


1.ジャンルは『たくさんの男キャラが競い合っているもの』がベスト


 これはもう絶対です。

 主人公は男でも女でも需要がありますが、大事なのはその周りが男だらけ、イケメンだらけであること。


 競い合う内容はなんでもいいです。

 アイドルものはもちろん、刀剣乱舞のように殺陣をやってもいいし、弱虫ペダルのように自転車レースだっていい。テニスやバレーのようなスポーツジャンルも定番です。


 スポーツジャンルが強いのは、敵も味方もチーム戦であることが多く、男キャラの人数が多くなるから。


 つまり、男をたくさん出せるようなジャンルを選ぶと良いです。


 極端なことを言うと、女キャラはいなくても構いません。

 2.5次元俳優はすごく話題になるのに、2.5次元女優ってあんまり聞かないですよね。もちろん女優さんもいますが、圧倒的に需要の規模が違うってことです。


2.キャラクターが多い!


 なんか前回も同じことを書いた気がします!

 でもキャラクターがある程度いないと、上述の「たくさんの男キャラが競い合っているもの」は書けません。


 ただし、キャラクターに求められる要素は全然違います。


①女性受けだけを考えろ!


 わざわざ書くことでは無いかもしれませんが、重要なことなのであえて書きます。


 【キャラクターは女性にだけ刺さればOKです】


 男性目線でどう思われるか、こんな男性がいるわけない、などは考えるだけ脳のリソースが無駄です。


 男性にも、女性にもみんなに楽しんでもらいたい。

 なんて甘い考えは捨てて女性向けに振り切った方が強いです。 


②ブロマンスを意識しろ!


 ブロマンスとは「Brother」と「Romance」を掛け合わせた造語です。

 つまり男たちの熱い友情。

 TIGER & BUNNYとか、BANANA FISHとか、秘密 -トップ・シークレット-とか、坂道のアポロンなんかもそうですね。


 ブロマンスは妄想をかき立て、腐女子たちの養分になります。

 欧米でも人気のジャンルなので、『海外ライセンス販売』での売上も期待できてアニメ化のチャンスが広がります。


 近々、そんなテーマのコンテストが開かれますね。


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 これに参加してみるのも面白いかも。


③人気のキャラクター属性を調査しろ!


 女性向けの恋愛ゲームや、少女漫画などを思い出してください。


 登場する男性キャラは外見だけでなく中身もイケメンですよね。

 でも「外見」も「中身」も、種類がいろいろあることがわかると思います。


 俺様系、オラオラ系、草食系、兄貴系、弟系、お子様系、さわやか系、大人系、王子様系、ワガママ系、おちゃらけ系、クール系、おバカ系、えとせとら。


 なんだか被ってそうなジャンルもありますが、微妙に違うのか組み合わせるのか。

 いずれにせよ、男性が好むヒロインのパターンよりも女性が好むイケメンのパターンの方がたくさんあるのではないかと思います。


④顔が見える人間にしておけ!


 イケメンでファンを大勢抱える2.5次元の舞台俳優が演じることを考えてください。どう考えても顔がしっかり見えた方が良いですよね。


 もちろん「BEASTARS」のように動物しか出てこない作品でも、動物っぽいメイクをした俳優さんが顔出しで演じるんですが、あれは2.5次元の舞台になった、という順番です。


 ヒットするかどうかがわからない作品をアニメ化するとき、はじめから『舞台化』を軸に置くには、原作で人間のイケメンがたくさん出ている方がイメージしやすいに決まってます。


 みんな仮面を被っているような作品はサイアクです。


3.公式でカップリングするな!


 これは『絶対にやってはいけないこと』です。

 たまに浅はかなプロデューサーが「おまえらこういうのが好きなんだろう」的な下品な感性で人気キャラ同士のカップリング(あからさまに同性愛を示唆する演出)を噛ませてくることがありますが、サイアクです。


 そういうことはファンが自由に想像する余地があるからいいんです。

 もともと同性愛をテーマにした作品であれば別ですが、唐突にとってつけたような同性愛を押し付けられると冷めるんです。


 あくまで『熱い友情』に留めてください。

 あとはファンが勝手に脳内で発酵させますから。


 以上、とっても大事な3つのポイントでした。


 機会があれば、ほかのアニメビジネスも紹介しますね。

 では、今回はこの辺にしておきましょう。



 それでは皆様、良い創作活動を。




―――――――――――――――――――

 最後までお読み頂きありがとうございました。


 アニメビジネスに関する「これなんで?」な質問などありましたら、コメント欄にお書きください。


 答えられる範囲でお答えします。

 長くなりそうなときは、次話を追加します。


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