一億光年離れた手のひら

大学生の如月永遠(きさらぎ　とわ) は自分に出来る事がないか見つけるために地元を離れ東京までやって来た。

物事に対して真っ直ぐに取り込む永遠は何処か不思議な雰囲気を放つ唯一無二の存在。

そんな彼にも悩みがある、自分が何をやりたくて何がしたいのか分からない、そんな不安を抱き大学生活が始まった。

季節は夏頃、とある講義中にノートに落書きをしていた所を神坂智理(こうさか　ともり)に誘われ同人サークルの手伝いをした事をきっかけにアニメーターになる事を決める。

そんな中不穏な空気が東京を包み込む、テロ対策の一環として銃の所持が認められ物騒になった日本。

その日から歯車が狂い始め終いには地獄に成り果ててしまった首都東京。

地獄の日々を必死に生き残る中で永遠の中に眠る消し去りたい感情が少しずつ…続きを読む