第2話 理想と現実
楽しい飲み会にも終わりがやって来た、
そして俺はと言うとトイレで吐きたい気持ちをなんとか抑えて明日から引きこもるための準備をするために、近くのスーパーに食料の買い出しに行った、今は1人で少し肌寒い夜道をゆらゆらと歩いている。
「ちょっと寒いなぁ…そろそろ11月かぁ」
鼻をすすりながら少し背中を丸めて歩き、小さな十字路の横断歩道を渡ろうとした時、人が目の前を横切り走り去って行った、はっきりと顔は見えなかったが、街灯の微かな光によりうっすら見えた横顔は
しばらく追いかけていたが見失ってしまった、それでもいつもと違う様子の
「智理?」
「永遠か? はぁ……」
「人の顔見てため息かよ」
「まぁ、なんだ、飲みすぎてちょっとHighになってただけだから気にすんな、明日から忙しいと思うけど頑張れよ、じゃあな」
背中を向け手を振りながら帰ろうとする
「隠し事とからしくない、どうしたん」
「なんでもないって、お前は考えすぎなんだよ、そんなに固い頭じゃこの先苦労するぜ!」
「バカかお前、さっきからずっと目が泳いどるし、1回も俺の目見ながら話しとらんしずっと俺の後ろ気にしとるし…追われてんのか?」
「そう言う訳じゃないんだけどさ…」
しばらく沈黙が続き落ち着く様子のないまま
みんなと別れ酔い覚めのために風にあたりに行った時に起こった話。
そして30分ほど散歩をしていると、
現在地からの最寄りまで5分ほどで着くが、まだアルコールが抜けきって無い事を考え、いつも通学で利用している駅まで40分ほどかかるが歩いて行くことにした。
歩き出して10分ほど経った頃だろうか、歩いていると3人組で歩いている男の1人と肩がぶつかった。
「わりぃ」
そこからはまさに地獄、仲間が殴り飛ばされた事で止めに入っていた2人の内もう1人も加勢した。お互いに殴り合うが、
「なんだよこいつ...どうして こんなに喧嘩なれしてんだ」
「りゅうちゃん、こいつ格闘技かなんかやってんじゃねぇか? 従兄弟が...ボクシングやってるけど なんとなく雰囲気が似てる気がする...」
「だからって舐められたままじゃ気が収まらねぇな!」
「同感だ!」
「やめろよ2人とも! そもそもりゅうちゃんも謝ってたらよかった話なんだからこれ以上喧嘩はやめよう」
「テメェは黙ってろ慎太郎、これは喧嘩じゃなくて戦いなんだよ!」
これ以上問題を大きくする意味はない、すかさず
カチッ
「おいお前ら」
「んだよウルセェな! うッ!?」
「け、け、ん銃!? なんでそんなもん持ってんだ」
「なんでって別に持ってても不思議じゃないだろ、合法になったんだから、今すぐ帰るか死ぬか、どっちがいい?」
もちろんこれはただの脅し、やり過ぎなのは十分承知だがこれ以上絡まれるのはただただ時間の無駄、怯えて逃げればそれでいい。
タ... タ...
「あいつやっぱヤベェよ、逃げるぞ慎太郎、りゅうちゃんも早く行こうぜ」
...タン ...タン
「おい何やってんだよ竜吾! 早く行くぞ」
「静かに」
スゥ...タン スゥ...タン
誰かが歩いている音が聞こえた、それは
「ハハ! バァカめ!」
「何やってんだ! 人がいるのはヤベェって、警察呼ばれたらめんどうだぞ!」
〜〜〜〜〜〜
「暴発ねぇ・・・それでその後ははどうなったん」
「…
…………
「警察、どうするん、今更隠すなよ」
「警察ってなんだよ、別に関係ないだろ」
「もう遅いのも我が儘なのも知ってる、でも、自分で決断するその時まで待ってくれ、頼む」
その言葉を聞いた
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