参考文献&映像一覧

「自分の人生に残る一冊」を挙げるとしたら。

 おそらく、私は戸川とがわ幸夫ゆきお氏の『牙王物語』を挙げると思います。


 戸川幸夫氏は、日本を代表する動物文学の第一人者。『牙王物語』は、北海道大雪山を舞台に、狼犬「キバ」が厳しい大自然と人との関わりの中を生き抜いていく壮大な動物文学です。

 氏は、『オーロラの下で』という、アラスカを舞台に真っ白な狼犬「吹雪フブキ」が活躍する作品も書いています。二作品とも厳しい北国の大自然と狼犬の話です。言うまでもなく、『ヴァルファンス』はこれらの作品の影響を色濃く受けています(笑)。


『オーロラの下で』は映画にもなりました。映画版は日ソ合作で、シベリアが舞台。雪原のスクリーンを駆け抜ける本物のもふもふと犬ぞりは良いです。音楽も良いです。


 子供時代を動物文学に浸って過ごした私は、長編小説を書くにあたり、「どうせなら自分が本当に好きなものを書きたい」と、『ヴァルファンス』の構想を始めました。

 極北の地と狼犬、野生動物たち。

 現在の実情を調べ始めてわかったのは、厳しく残酷な現実ばかりです。

 狼が、人間による環境破壊や狼狩りによって激減したことは知っていましたが、気候危機による極地の実情が、ここまで深刻だったとは……。


 ならば、大自然と野生動物の魅力だけでなく、現代の深刻な問題も含めて作品に表せないだろうか? と、私なりに考えたのが『ヴァルファンス』です。

 時にダイナミックなファンタジー、時に現実に沿ったドキュメンタリーという、私らしい作品になったのではないかと思います。



◆参考文献◆


『オーロラの下で』(戸川幸夫 金の星社)

『牙王物語』(戸川幸夫 講談社)

『アラスカ 永遠なる生命』(星野道夫 小学館)

『極北の大地の深い夏』(宮崎明子 岩波書店)

『ユーコン川を筏で下る』(野田知佑 小学館)

『極北へ』(石川直樹 毎日新聞出版)

『シートン動物誌②オオカミの騎士道』(アーネスト・トンプソン・シートン 紀伊國屋書店)

『オオカミの謎』(桑原康生 誠文堂新光社)

『狼の群れはなぜ真剣に遊ぶのか』(エリ・H・ラディンガー 築地書館)

『しっぽの声』(夏緑 小学館)

『図説エスキモーの民族誌』(アーネスト・バーチJr. 原書房)

『エスキモー 極北の文化誌』(宮岡伯人 岩波書店)

『地球最北に生きる日本人~イヌイット大島育雄との旅~』(武田剛 フレーベル館)

『写真で知る世界の少数民族・先住民族イヌイット』(レスリー・シュトゥラドゥヴィク 汐文社)

『世界の先住民⑥いまはわたしの国といえない イヌイット』(ブライアン・アレクサンダー シェリー・アレクサンダー リブリオ出版)

『オーロラ ウォッチングガイド』(上出洋介 JTBパブリッシング)

『オーロラ 世界で一番美しい光』(Brekke P, Broms F.他 山と渓谷社)

『超圧縮 地球生物全史』(ヘンリー・ジー ダイヤモンド社)

『1冊で知る地球温暖化』(シェリー・タナカ 原書房)

『地球温暖化はどれくらい「怖い」か?』(江守正多+気候シナリオ「実感」プロジェクト影響未来像班 技術評論社)

『ナショナル ジオグラフィック日本版2019年9月号』(日経ナショナル ジオグラフィック社)

『不都合な真実』(アル・ゴア ランダムハウス講談社)  他



◆参考映像◆


<映画>


『オーロラの下で』『ブラザー・ベア』

『アイス・クエイク』『野性の呼び声』

『ホワイトファング』『ホワイトファング2』

『アラスカ・ケビン 史上最大の犬ぞり大作戦』

『イントゥ・ザ・ワイルド』『神なる狼』

『スノー・ドッグ』『アイス・ロード』

『だれもがクジラを愛してる。』

『アイアン・ウィル 白銀に燃えて』

『ウルフ・タウン』『氷海の伝説』

『アルファ 帰還(かえ)りし者たち』

『不都合な真実』『不都合な真実2』

『デイ・アフター・トゥモロー』

『スノーピアサー』『アニマル・パージ』

『ホワイトワールド』『シロクマ物語』

『シーズンズ 2万年の地球旅行』

『ライフ -いのちをつなぐ物語-』  他


<ドキュメンタリー>


『体感!グレートネイチャー オーロラ爆発を追え ~カナダ極北 神秘の光~』

『Live!オーロラ 1st ブレイクアップ オーロラ中継ベスト・セレクション2006』


<アニメーション>


『WOLF’S RAIN』


他 各分野ウェブサイト・動画等

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煌(ひかり)の天空〜蒼の召喚少年と白きヴァルファンス 黒須友香 @kurosutomoka

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