HexはSexで解けるのか。Mixされた愛憎を抱えた少女の未来探し☆

新宿には二つの顔がある。高いところから見下ろせばキラキラと華やいだ景色が広がり、華やいだネオンの中へ踏み込めば誰しもが経験できるわけではない闇が広がっている。主人公の少女は、若くしてその両方を見ることとなってしまった。小さい頃にかけられた呪いによって、見るつもりもなかったのに見てしまった。
10代という短い期間で見聞きし体験したことの描写が、一つ一つ丁寧で生々しく、こういう人も実際にいるんだろうなという気持ちを抱かせてくれる。そして、ぐいぐいと世界観に惹き込まれ、いつのまにか少女を俯瞰的に眺めて見守っている自分に気付く。

短編でもボリュームのある構成とブレの無い筆力、読んだことで何かに気付ける要素は多いです。是非、ご一読あれ☆

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