海を職場とする登場人物たちの海洋怪異譚
- ★★★ Excellent!!!
海事代理士に海上保安官。
そもそもが海を職場とする人々である。一人は仕事の傍らに、一人は仕事として、海の怪異……海異に対処する。
水というもの、海というものには数多の怪異がつきものであるし、神話もまた海と切り離すことはできない。
そんな海を舞台に現世と幽世を行き来して、そして解決していく。
風景の描写、今どこにいて何をしているのか、そういったことが非常に丁寧に描かれている作品でした。登場人物の掛け合いもまた面白く、ぐいぐい物語に引き込まれます。
この密度、文章の厚み、まさしく本なのでしょう。本として腰を据えて読むとより楽しく読めることと思います。
ぜひご一読ください。