第8話 男たちは、注意!2022年4月1日から、消費者契約の過ちに、はまらないようにしよう!

 優しそうな勧誘には、注意。

 「君は、強い強い、世界に1つだけの世代じゃないのかい?」

 「でも…」

 「君たちは、余裕で、就職できるさ?ローンを組めば、完済なんか、楽じゃないか」

 「完済?僕って、完済人なんですか?」

 …こら。

 「心配は、いらないさ」

 「でも…」

 「え?」

 「お母さんが…」

 「お母さんが近くにいないと、不安なのかい?」

 「うん」

 「…」

 「お母さんがいないと、僕1人じゃ決めちゃ、ダメなんだよ?大学の先生も、言っていたよ?」

 「大学って…」

 「ローンなんか、組めるわけが、ないじゃないか」

 「いいや、組めますよ?」

 「組めるの?僕、まだ、18歳だよ?」

 「組めますとも」

 「何で?」

 「法律が変わって、18歳のあなたは、2022年4月1日から、20歳の成人として扱われるようになるからですよ」

 「あ、そうか!」

 こうして、だまされやすくなる。

 「しまった!どうせ、18歳だから契約できませんってなると思って、遊び半分で、ネットをいじっていたら、契約したことになっちゃった」

 若ければ、過ちも多い。

 けれど、そう簡単には、助けてもらえなくなっちゃう。

 今までなら、法律で救われていた取り消し権っていうのが、適用されなくなっちゃうんだぞ!

 「僕…、高校3年生生です。18歳です。大学の情報を、スマホで、見ていました。その悩み相談なんですけれど…。適当にいじっていて、間違って、何かのボタンをクリックしたら、お買い上げありがとうございますってなっちゃった。200万円の通学用自動車を、買うことになっちゃったらしい。どうしよう…。俺、自動車免許、もっていないんすよ?大学には、チャリで通うはずだったのに!」

 やりがち?

 寝転びながらスマホをいじっていたから、そうなっちゃったんだよ。

 「えーん…どうしよう?」

 泣くな!

 



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