予言の魔術師と恋占い

　予言の書。それは一人分の未来を占う魔法の本。
　その魔法の本の管理を任されるのが貴族と契約する専属魔術師である。

　王子付きの専属魔術師になったサリーは王子ジュラルドが十六歳の誕生日パーティーの日、運命の出会いを果たすという予言を受ける。

　王子が恋するのは一体誰なのか。
　誰だとしても専属魔術師として王子の恋を必ず叶えよう。そう決意したサリーは使い魔のミルチェと共に恋人候補の調査に乗り出すのだった。