確かな尊敬と愛情を感じる文章です

一つのお話につき一人の人物にフォーカスされ、その方の心理学に関する研究を知ることができます。
ただ単に研究について読むというと面白そうな気がしませんが、全てが実在の作者の方のお知り合いの方というところがこのエッセイがとても面白く読めるポイントだと思います。

筆者の方の目線と、その方に向けた尊敬の眼差し、研究についての愛情が文章からひしひしと感じられます。
私が最も印象に残ったのは五人目の方の、ある意味で身を削るような切なさを秘めた研究でした。
知らなかった心理学の世界の扉が非常に身近に感じられる素敵なエッセイです。

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