もしも俺が、記憶喪失だったら。

「１９歳の夏。俺は人生を変えることにした。
あの事故が起きたタイミングから、
俺は、俺じゃない人生を生きることにしたんだ。」

体育の専門学校に通いながら
将来はNBAに入団することを夢見るバスケットマンの龍司。

ど貧乏な家庭に生まれながら
人生を悲観しつつも、夢を掴みたくてもがいていた。

そんなある日の夏、兄と兄のガールフレンドの３人で、
父親の田舎である高知県に里帰りすることになる。

そこで、事故に遭遇することになって、
龍司の運命の歯車が動き始めていった。

自分を否定しながら
自分以外の違う誰かになりたいと願い
内気な青年時代を過ごしていた龍司に起きる
数奇な物語の結末とは？