ウイズコロナの時代、心を求めあう二人の純愛物語

都会で一人暮らしを始めた一人の青年(律)、難病を患う少女(綾)。孤独な二人が互いに魅かれ合い、心の隙間を埋めていく。やりきれないほど過酷な状況で、物語は淡々と進んでいく。けれど、ひたむきな二人の感情が、読者の心を優しく包んでくれる。心のあや(まさしく綾)を表現する筆致がすばらしい。
主人公の誠実さ、お互いに必要とされる歓び。ページを捲る手が止まらない。

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