日常に潜む不思議、一緒に覗いてみませんか

ホラー小説を書くことが趣味の主人公、紫桃。そして彼の書くホラー小説のネタを多数持つ、霊感が強い美女コオロギ(神路祇)の短編連作ホラー第二弾!
今回はさらにコオロギの従妹も登場し、物語にさらなる膨らみが出ています。二人のとーっても微妙な関係と相まって、人間関係もつい微笑ましく見守ってしまうのも楽しみの一つ。

メインの怪異については、ホラーなのに語り手であるコオロギが全く怖がっていないので怖くない――と思いきや、時々ゾクっとするリアルな話もあり、そのギャップがまた癖になります。個人的なオススメを上げるなら、「16 霊感のある友人が恐れる「神隠し」」。
神隠しという非日常が日常と融合する感覚がとてもリアルで、ぞくぞくしました。

前作からの続きではありますが、このお話だけでも読めますしどの話もさらっと読めるので、是非とも気になったところから手を出してみるのも良いかもしれません。

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