心霊スポットで悪霊を狩る少年。この力で彼女を救えるのでは?と考える・・
主人公、高校1年生の葦原唯人(あしはらゆいと)は幽霊が見える。ある日、憧れの先輩、若月京香(わかつききょうか)にそのことを知られてしまい、怪現象が頻発するという彼女の家に招かれた。
家に一歩足を踏み入れると、そこは無数の魂が彷徨う、幽霊の巣窟であった。呆気にとられる唯人だが、京香の身に何が起こっているか確かめるため、覚悟を決めて奥に進む。
彼女の部屋に通されると、そこで待ち構えていたのは、艷やかで、凛とした雰囲気のお葉と名乗る遊女の幽霊だっだ。
話合いは決裂。唯人はあえなく返り討ちに合い、救急車で病院送りにされてしまう。
病院で目を覚ます唯人。事件性があるとして、駆け付けていた警察に事情聴取され、京香ともども薬物使用の疑いをかけられる。何とか容疑ははれるものの、その頃から彼の霊能力の鋭さは日に日に増していく・・・。
昼夜問わずに現れるこの世ならざるモノ。唯人の精神は限界を超えていた。そんなある夜、大六(だいろく)と名のる、少年の霊が現れる。彼は自分のことを『お前の守護霊みたいなものだ』と言った。
大六は夜もおちおち眠れていない唯人を見かねてこう提案した。
「悪霊を捕まえてさあ、そいつらで結界を張ったらどうだ」と。
こうして、京香の事が気になりつつも、安心して眠れる夜を取り戻すため、唯人と大六の悪霊狩りが始まるのだった。