魔女のたくらみ

　ハイスクール時代の留学先で「魔女の伝承」に触れたことをきっかけに、主人公は魔女について研究をするようになった。すでに研究しつくされた感のあった「魔女の伝承」を、体系的にまとめあげるのが彼の目標だった。「魔女の伝承」はどれも魔女が姿を消したと締め括られていたが、研究者の間では世界のどこかに安住の地を求めたはずだとの見解があり、それを元に彼は山中の館に辿り着く。館の立つその場所が、魔女たちの求めた安住の地だったのかは解らないままに、彼は書物を紐解くことに夢中になり毎日館に通った。
　そこで彼は『最後の魔女』と出会った。