取り返しのつかない過去をスラップスティックに書き続ける力作

この作品の唯一の問題はめちゃくちゃ不定期更新だということ。ぶっちゃけ古参だと何度も忘れては読み返していると思います。

すごいのはそれに耐えるくらい色々回収しながら作られているということです。

とにかくものすごい力作です。

テーマは間違いなく取り返しのつかない過去なのですが、とにかく古今東西の多くの人が忘れかけているネタをどっかから引っ張ってきて遊びまくってます。下ネタが激しいですが主人公が異様に堅いのでいいバランスが取れているのは他の作品と同じです。

多分何度も自分の原稿を読み返して、回収されていない伏線を調べながら書いているのかなあ、と思うくらい頑張ってます。

現在120話で、この話の終着点はまだまだ遠いと感じます。たまに来てまとめて読む方がいいかもしれませんね。

ネタ自体は神聖モテモテ王国とかすごいよマサルさんを思い出させる内容でもありますが、内容はとても大人……そういう意味では作者様のコイビト・スワップとも共通していますね。重たすぎるテーマでもあるので当然なのですが。性と死ですからね。

取り返しのつかない過去と向き合うことについて考え続けるわけですからなかなか進まないのは仕方がないですが、今後も更新されることを期待しております。

気長にお待ちしております。