◆必ず帰る…元の世界に ばたっちゅ
成瀬敬一(なるせけいいち)は、恋人や親友らと共に見知らぬ世界で目覚めた。
そこは自分たちの知らない別世界であった。
召喚した理由は、この世界に存在する大迷宮を攻略させるためだという。
当然反発する俺達だったが、死んでも記憶を失って帰るだけ。だが十分な成果を上げて帰れば特別な力を持ち帰れる。
しかも召喚者にはもれなくスキルという強力な力を得ることが出来るという言葉で、あっさりと引き受けた。
……はずだったのだが、なぜか俺のスキルはハズレ。何もないというのだ。
召喚者の定員には限度がある。役立たずは即お帰りという事で、俺は帰還のゲートとやらにポイ……だがその途中、突然に発動した謎のスキル『ハズレ』。
それが全ての始まりであった。
目次
連載中 全181話
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- 【 誓い 】
- 第1話 絶対に死なない そして絶対に許さない
- 【 召喚された日 】
- 第2話 そこは見た事もない場所だった
- 第3話 この二人がいるだけで俺は生きていける
- 第4話 命を懸けたゲームなんて御免だが
- 第5話 そんなに美味い話があるのだろうか
- 第6話 失うものがないなら挑戦しない理由はない
- 第7話 スキルは本当にあったんだ
- 第8話 先輩も龍平もとても良いスキルだった
- 第9話 世の中意外性というものはある物だ
- 第10話 ハズレってなんだ?
- 第11話 名残惜しいが帰る以外の選択肢はなかった
- 第12話 発動したハズレ
- 【 帰還するための道 】
- 第13話 全員死んでいるなんて冗談だろ
- 第14話 死にたくないのなら進むしかない
- 第15話 鍾乳洞の先で見たものは
- 第16話 生きるためだったら生ゴミだって食べるさ
- 第17話 ここにいるのは俺の意思じゃない
- 第18話 ダンゴムシよりはましだ
- 第19話 2度目のハズレ
- 第20話 余計なトラブルを増やすべきじゃない
- 第21話 何も知らない事はそれだけで怖い
- 【 人との合流 】
- 第22話 いくら怖くても人間から避けて生きていく事は出来ない
- 第23話 余計なものを拾ってしまったのかもしれない
- 第24話 どうやら今は動けないらしい
- 第25話 戦って勝てるとは思えないし戦う気だってない
- 第26話 このシステムを作った奴の顔が見てみたい
- 第27話 新庄琢磨と須恵町碧
- 第28話 剣で斬れるなら戦えない相手じゃない
- 第29話 これが終わりなのだろうか
- 第30話 あの時の事はよく覚えてはいない
- 第31話 あの真っ赤な世界の中で俺達は出会った
- 第32話 思い出を邪魔するのは誰だ
- 【 幼き奴隷 】
- 第33話 それがセポナとの出会いだった
- 第34話 こいつの話は何処まで信じて良いのだろう
- 第35話 一言でいえば曲者と呼ぶべきか
- 第36話 錯覚かもしれないけど確かにあの時こいつに母性を感じたんだ
- 第37話 初めての大変動
- 第38話 字が読めないという事は致命的だと改めて思った
- 第39話 どうせ不要になったら解除すればいいんだ
- 第40話 余計な手間をかけたがこれも必要だったと妥協しよう
- 第41話 今更だけど毒があったのか
- 第42話 謎スキルだが出来る事は次第にわかって来たと思う
- 第43話 世界の事など何も知らないし、知った所で今は穴倉の中だ
- 【 召喚者達 】
- 第44話 それが黒い騎士との出会いだった
- 第45話 意味は理解できなかったが危険だという事だけはわかった
- 第46話 もう消えるのかよ
- 第47話 禁欲生活中の俺にとって彼女の刺激は強すぎる
- 第48話 最初に目覚めた鍾乳洞、ここが目的の場所だ
- 第49話 どうせ何かあると思っていたよ
- 第50話 降りかかる火の粉は熱かった
- 【 静観の可能性 】
- 第51話 俺達は死んだら何処へ行くのだろうか
- 第52話 こうしている間にも世界は動いている
- 第53話 ここは俺達の墓場だ
- 第54話 なぜ脱ぐ
- 第55話 こんな簡単な事に気が付かなかったとはね
- 第56話 特別な10人が味方の可能性はないだろうな
- 第57話 反乱して勝てる相手だとは思わない
- 第58話 俺はただの高校生なんです
- 第59話 今は無事だと判ればそれでいい
- 第60話 やはり人を見かけで判断してはいけないな
- 【 地上への帰還 】
- 第61話 後はもう地上に行くだけだ
- 第62話 確かにこんなものいつまでも持ってはいられない
- 第63話 迷宮内にも町なんてあるんだな
- 第64話 そんな無駄な時間など費やしていられるか
- 第65話 相当な無理をしたことは秘密だな
- 第66話 準備も覚悟も完了した
- 第67話 彼女には感謝の気持ちしかなかった
- 第68話 不安が無かったわけじゃないけど達成感の方がはるかに大きかった
- 【 外の世界 】
- 第69話 そこには想像もしなかった世界が広がっていた
- 第70話 反省は全てが終わってからだ
- 第71話 説教してやらないと気が済まない
- 第72話 賭けの行方 1
- 第73話 賭けの行方 2
- 第74話 餌だってことくらい理解しているさ
- 第75話 再会を喜ぶ気持ちなど欠片もない
- 第76話 交渉が決裂するなんて分かり切った事だ
- 第77話 セポナを傷つけるものを許しはしない
- 第78話 余計な戦闘は本意じゃないが、これだけはやっておかないとな
- 第79話 強化されたって何も分からないよ
- 第80話 龍平と戦うために戻って来たわけじゃないんだ
- 第81話 俺は行く。何をしてでもそそれが最優先だ
- 【 奈々の元へ 】
- 第82話 賭けの行方 3
- 第83話 俺が奈々を見間違えるわけがない
- 第84話 自分の心が壊れていく感覚を味わった
- 第85話 もう限界だ
- 第86話 これは別れなんかじゃない
- 第87話 さっさと合流して今は休もう
- 第88話 当然追ってくるよな
- 第89話 会いたいという心を今は抑えるしかない
- 第90話 やってしまった―
- 第91話 地上の動きなんて俺は知らなかった
- 【 賭け 】
- 第92話 第一部人物紹介
- 第93話 ひたちさんの仲間たちと合流しないと
- 第94話 追われるものだって事は十分理解しているさ
- 第95話 一目見て怪しいと思ったよ
- 第96話 もしかしたらなんて期待が無かったわけじゃないんだ
- 第97話 やはり相手の方が一枚上手か
- 第98話 踊る心
- 第99話 致命傷で死ぬのならもう何度も死んでいる
- 第100話 心を操る事は不可能じゃなかったのか
- 第101話 可能とも不可能とも言い難いか
- 第102話 最強の敵はそいつらと考えていいのか
- 第103話 そんなものこの世に一つとして残してはいけない
- 第104話 かなり長いこと歩いたが
- 第105話 いつか全てが上手くいく事を願う
- 【 探究者 】
- 第106話 この環境は全く予想していなかった
- 第107話 もうさっさと話が進んでいる
- 第108話 いや何かの冗談だろう
- 第109話 俺の怒りは今何処を向いているのだろう
- 第110話 当たり前だけど外の世界は広かったんだな
- 第111話 召喚者の犠牲の上に成り立つ弱小国家の繁栄か
- 第112話 確かに大変動は怖かった
- 第113話 どうせ行くなら行くのは今だな
- 【 迷宮の怪物 】
- 第114話 今度は随分と美しい迷宮になったな
- 第115話 完全にフラグだった
- 第116話 スキルに慣れるのは本当はよくない事なんだろうな
- 第117話 これは本当に偶然だったのだろうか
- 【 再びロンダピアザへ 】
- 第118話 この人には真摯に答えなきゃいけないな
- 第119話 俺の知っている奈々はあんなミスはしない
- 第120話 この人も読めない人だな
- 第121話 外しきった先に残るものは何なのだろうか
- 第122話 支度をしていてふと気になったのだが
- 第123話 是非中を見物してみたいものだな
- 第124話 やはり近くに行けば人間もいるか
- 【 再戦 】
- 第125話 因縁の対決とでも言えばいいのか
- 第126話 不安定な性格なのだろうか
- 第127話 いきなり何を言い出すんだこの人は
- 第128話 追われる身だってのは今更な話だな
- 第129話 こうして平和に終わるのならどれほど良いだろうか
- 第130話 いや口説くわけじゃないけど情報は欲しい
- 第131話 油断した自分があまりにも情けない
- 【 予定変更 】
- 第132話 こんな終わり方は絶対に許さない
- 第133話 やっぱり迷宮産の武器は強力だな
- 第134話 とんでもないものを用意していたものだ
- 第135話 粛清部隊とは物騒だな
- 第136話 俺の意思は鋼よりも硬い
- 第137話 またやってしまった―
- 第138話 その名を聞いただけで俺の中で複雑な感情が渦巻いた
- 【 もう一つの再戦 】
- 第139話 人生が変わった日
- 第140話 想定よりも危険だったがやはり外を行くしかない
- 第141話 よりによってそこかよ
- 第142話 タダで先輩に会えるとは思っちゃいないさ
- 第143話 こんな所で射的の的になっても仕方がない
- 第144話 やはり召喚者同士で戦う日が来たか
- 第145話 前座はもう終わりでいだろう
- 第146話 お前が6人の中に含まれていたなんて最初から分かっていたさ
- 第147話 死なないはずの男
- 第148話 勝てない事なんて最初から知っていたさ
- 第149話 こうするしかなかったんだ
- 第150話 無知と罪の結果
- 第151話 良かった
- 第152話 本当は喜んじゃいけないんだろうな
- 第153話 出来ればもう教官組には出会いたくないものだ
- 第154話 教官同士の戦い
- 第155話 改めて出発だ
- 【 水城瑞樹奪取作戦 】
- 第156話 最低な人間である事は間違いなさそうだ
- 第157話 真っすぐ向かうほど馬鹿ではないぞ
- 第158話 ここに目的の人物がいるわけだ
- 第159話 相変わらず強情なやつだな
- 第160話 後は仲間に託そう
- 第161話 本番はこれからだ
- 第162話 その頃3人は
- 第163話 教官組2人を相手に俺は勝てるのだろうか
- 第164話 分が悪いどころの話じゃない
- 第165話 こいつは正真正銘の化け物だ
- 第166話 これで逃げられたらいいのだが
- 第167話 俺もやるべき事を果たさないと
- 第168話 必要が無くても見て見ぬふりは出来ない
- 第169話 秒針
- 第170話 名前は人それぞれだよな
- 第171話 生き延びて帰るだけの事だ
- 第172話 たとえ無力な個人だとしても諦める理由にはならない
- 第173話 良かった…本当に良かった
- 第174話 解散
- 第175話 もう一生離しはしない
- 【 束の間の平穏 】
- 第176話 無事戻って来れた幸運に感謝
- 第177話 そんな簡単に成果は出ないよな
- 第178話 本人に聞くしかないか
- 第179話 何でそんな所が残っているのだろうか
- 第180話 平和な世界ではないと感じてはいたけどな
- 第181話 無茶な要求じゃないだろうな
おすすめレビュー
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★★★ Excellent!!!
たとえ道からはハズレたとしても アクリル板W
本作は恋人や友人と共に異世界に召喚された主人公が、スキルが無いと思われたために追放され、それでも大切な人たちと元の世界に戻るために奮闘する物語です。
「集団で召喚される」「一人一スキルを授かる」「ダンジョンを探索して宝を持ち帰る」「死んだら元の世界の同じ時間に戻る」「人数制限のために不要スキルは即送還」
そんなどこかで聞いたゲームのような世界観は、送還時に発動したスキルで難を逃れた主人公により、危険で悍ましいものへと変貌を遂げていきます。
勇者召喚ものが好きな方、ざまあ系の復讐譚が好きな方、またその他のファンタジー全般が好きな方にもお薦めの作品です。
★★★ Excellent!!!
ハズレスキルの小説が増える中、ハズレ自体をスキル化した傑作 おむすびころりん丸
まずはじめに、こちらの作者は以前も金のたまごで取り上げられるほどに文章力が高いです。
余計にややこしくなく、かつ、足りないとは思わせないテンポの良い描写力が素晴らしい。
メインとなる能力についても、単純な最強系とは違い、主人公自身にも計り知れない奥深さを感じます。
ストーリーはダークファンタジーと言えば良いでしょうか。フィクションでありながら、リアリティのあるサバイバル場面などもあり、単調な俺TUEEE物語とは一線を画します。
最後に私、以前はともかく、ここ最近長らくレビューはしてませんでした。
今後も余程のことがない限りするつもりはありません。
昨今、コンテストの為の相互評価が増えてる感が否めませんが、私、カクヨムコンにも参加してません。
純粋に、良いと思った作品を応援させて頂きます。
ばたっちゅさん!
応援してます!
書籍化一直線だお₍₍ (ง ˙ω˙)ว ⁾⁾
小説情報
異世界召喚されたのに与えられたスキルが『ハズレ』だったので追放されましたが、実は最強スキルだったので復讐して必ずこの世界を脱出してやるよ
ばたっちゅ @btc001
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