「私」が月に一回会うのは、小学生の時からの幼馴染の友也。彼には、その日に不幸が来るのが分かるという、予知能力があった。風変りな二人の関係から、「私」や友也の心の傷をじっくり描いた現代ドラマ。曖昧模糊とした予知の能力が、出しゃばり過ぎずに作品を支えています。最後まで読めない展開にドキドキしました。組み合いそうで、中々もどかしいその関係に、悶えながらラストまで飲み込まれる一編でした。
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