二人の物語の序章

「今日」は何が起こるのかがわかる「きょう読み」、または、触れた人に起きる凶事がわかる「凶読み」の能力を持つ巫女が時折生まれてくる阿澄家。しかし、日登世には、この二つの能力を同時に持つ唯一の子供だった。
魅力的な設定で読み手の心を掴んでくる現代ファンタジー。異能力で苦しむ主人公の日登世ですが、幼馴染の耀とのやり取りは微笑ましく読みました。
作品のテーマでもある「人にたすけてもらうにも勇気が必要」という言葉には、こちらにもはっとさせられました。困難な状況でも、素直に声を挙げることの大切さを、改めて思い知りました。

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