強く美しい、七人の巫女神官。あなたは誰を崇敬しますか?

記憶を失った凄腕の剣士・ヒツギさんが、それぞれに決戦兵器『神鎧』を携えた七人の巫女神官たちと、時に支え合い、時に擦れ違い、絆を深め、謎と宿命に立ち向かう王道ファンタジーです。

…というネタバレを避けた当たり障りのない説明をしても仕方ないので、とりあえず第二話の「巫女神官」「神鎧お披露目」まで読んでください。ここまで来たらもう完全にこの作品の虜です。作中に出てくる聖なる教の信者も同然です。あとは誰を推していくかの問題でしかありません。

なぜならその2つのエピソードでは、作中世界の象徴であり要諦である七人の巫女神官たちが一堂に会し、出し惜しみなく容姿・名前・能力を開示してくれるからです。

三位巫女神官のクランフェリアさんが揺るぎないメインヒロインであり、彼女の魅力にも疑いの余地がないのですが、他の六人も性格・役割・専門分野、『神鎧』のモチーフとなる形態や課せられた制約まで、個性豊かで目移りすることこの上ないです。

第三話からは彼女たちのうち一人ずつにフォーカスしたエピソードが展開されていきますが、メインエピソード以外でも他の巫女神官さんたちが多く登場するため、彼女たちとヒツギさん・クランさんが結ぶ熱い交誼を確かめつつ、焦らず物語の全容を読み解いていってください。

近代兵器の側面も強い『神鎧』を用いた多彩な戦闘描写や、時にはただの少年少女としての楽しい日常シーンなど、見所を数えていてはキリがありません。面白いです。オススメです!

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