いつでも良い思い出に書き替えられる そんな希望を与えてくれる物語

 子どもの頃、理由があってそばを食べられなかった主人公のヒサシさんには、心残りに思っていることがありました。でも、ただ悔やむばかりでは終わりません。
 大人になってそばが食べられるようになったので、果たせなかったことを成就させるべく行動を起こします。

 青・白・緑。
 題名から浮かぶ清々しい景色は、そのまま主人公の心の中の風景です。
 自らの手で最高の思い出を引き寄せたヒサシさん。
 その姿は、優しく私たちの背中をも押してくれます。

 いつでもやり直せるのだと。
 悔やまれる過去だって、その気になれば良い思い出に書き替えられるのだと。

 作者の不屈の精神と、温かいエールが伝わってくる物語。
 是非、読んで元気をもらってください。

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