概要
私が恋したこの人は、恋してはいけない人だった。
ある日、パパが同居人になる人を連れてきた。
彼は安藤ソウジくんと言って、私と同じ歳の中学生の男の子。
いきなりのことで最初は戸惑い、距離を置こうとしたけれど、でも直ぐにソウジくんに惹かれ始めた。
真面目で勉強が得意で、整った容姿に優しい微笑み。
そして、心を鷲掴みするような歌声。
それまで退屈だった学校生活が、初めての恋を知り徐々に色づき始め、楽しい毎日を過ごしていたのだけれど。
ママは彼を拒絶して家では冷遇し、妹は興味無さそうで居ないものとして扱う。
そんな家族に隠れて、少しづつソウジくんとの交流を重ね、やがて中学を卒業して高校へ進学。
これからはもっと楽しい日々が待っていると思ってたのに、なぜかソウジくんは私と距離を取り始め、家を出て行ってしまう。
そして、ある時ソウジくん