するりと入るは名古屋の黄昏、呼び誘うのは童歌

タイトルでお分かりの通り、名古屋という場所を舞台にしたこちらの物語。
探偵事務所の助手を務める高校生の服部朔君が主人公となります。
その探偵事務所に持ち込まれるものは実に不可思議な依頼。
怪異によって引き起こされた事件を所長である樹神先生、そして儚く美しい魅力を湛える美女の百花さんともに服部少年は自らの持つ力『共感応』を用いて解決へと向かうことになります。

若いがゆえの葛藤。
本来は持たざる力を持ってしまった悩みを抱きつつ、彼は時に苦しみ、時に己と向きあいながら事件を通じて出会っていく人々との交わりを経て少しづつ、でも確実に前へと進んでいきます。

様々な出会いや経験を通じ彼が何を手にしていくのか?
何を知っていくのか?
こちらの作品を読み終えた後に、彼と共にその答えを知り、思いに浸る経験を是非皆さまにも体験していただきたく思います。

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