大変興味深く読ませていただきました。新米商人の惣兵衛が、京都から江戸へ向かうため東海道の各宿場を渡り行く道中、源之進という人外の男に遭遇し、散々な目に遭いながら翻弄されていく、旅の物語です。文章がとっても上手く、流れるようにするすると読ませていただきました。東海道の宿場を惣兵衛や源之進とともに一緒に旅するような感覚がなんとも言えず面白く、また、東海道のことや巧みな文章力に、書き手としても大変勉強になりました。是非沢山の方に読んでいただきたい作品です。
一期一会。旅は道連れ、世は情け。そんな言葉が旅には付き物だけど、こちらの主人公も例に漏れず様々な出会いを通して足を江戸へと進めています。触れ合いのある旅って素敵だなって思わせてくれる作品です。
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