1949年夏、黄金の骸骨を探しに

作者 釣舟草

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★★★ Excellent!!!

此方の御作品を拝読した時、まず細緻な時代背景や風景描写に、作者様の誠実さを感じました。

戦時中や戦後の飢餓、頼るべき先のない孤独感。当時の薄闇の中、逞しく生き抜いていくキャラクターたちがとても魅力的です。

物語の臨場感は、キャラクターたちの台詞が、叫びが聞こえて来るようでした。

幸せとは、追い掛けても逃げ水のように届かないものなのか。それとも、目に見えなくても其処にあるものなのか。

ぜひ、ご覧くださいませ。

★★★ Excellent!!!

 読んでいて、夏の匂いがしてきました。その匂いに懐かしさを覚え、なぜだろうと考えると冒険をする少年少女に、自分の昔を重ねていたのかもしれないと思いました。
 さらにこのお話の魅力は戦後日本がリアルに描かれていること。体験したことはないのに、それでも当時の空気感のリアルさがわかります。それ故に、身に覚えのない懐かしさを感じたのかもしれないですね。
 RT企画で出会いましたが、本当に良い小説でした。
 タイムスリップを体験したような気持ちになれます。ぜひ。

★★★ Excellent!!!

戦後間もない昭和20年代前半、1949年夏。
1951年からの朝鮮特需、その後の高度経済成長など見通せない時代。
飢餓で行き倒れが珍しくない時代、ある養護施設『しあわせの村』で巡り合った4人の仲間たち。
「日没に骸骨が踊るらしいぜ。すげぇんだ、黄金なんだってよ」
1人がこう切り出して、4人は『黄金の骸骨』を探しに旅に出る。
幾多の川を越え、泥道を歩き、時に命の危険もある冒険の旅へ――。

丹念な時代描写が特徴の巧みな筆致は、その時代を知らない私たちの脳裏に、色彩のある光景を映し出す。
この作品は映画を見るように読むことを勧める。映画の中身が理解できなくて、もう一回眺めてみると違った理解が広がる。
キャラクターの関係性を理解したいなら、プロローグから第1章が終わる第4話までとりあえず読み通してみて、もう一度プロローグから読んでみると良い。
そうすると、プロローグで描かれた一人ひとりが誰か、よくわかってくるだろう。
そして、キャラクターの味がインプット出来たら、後はエピローグまでワクワクしつつ読み進めることができるはずだ。
一人ひとりの人間の生き様が、醜くも美しく描かれる感動はレビューに書きようがないほど、見事である。

プロローグは1977年の話、本編は1949年の話と、年代が行ったり来たりする。
その点に少し困惑するかもしれないが、本作は「1977年の主人公による一種の回顧録」なのだと言われれば、ご納得されるかもしれない。

★★★ Excellent!!!

Twitterがきっかけでこの作品を知り、毎日少しずつ読んできました。
ウェブ小説ではなかなかこのような作風やジャンルは珍しいと思いますが、それでも騙されたと思って一度読んでみてほしいです。

何よりも、細かい設定やプロットの巧みさが当時の生活風景を目の前にありありと広げてくれます。
当時の人々の厳しくも誇りある暮らしが見えていきます。
涙が出そうになるシーンも、ハラハラするシーンも、感動するシーンもあります。一つの映画のようです。

そして完成度!素晴らしいの一言に尽きます。
少しでも気になった方は、絶対に読んでください。後悔はしないので。

★★★ Excellent!!!


1949年の夏を経験したことがないそこのあなた。
是非、この作品を読んでほしい!!!

この作品はとても読みやすくて知らないはずの風景や状況をリアルに想像することができます。
それにそれだけでなく、物語としてもどんどん続きを読みたいくなる作品です!
完結しているということで毎日の楽しみにコツコツ読んだり、この作品の面白さを一気に体験するために一日で読破することもできます。
絶賛お勧め中です!!!

最後に私の感想文のセンスがなく、このレビューだけでは面白さが分からないと思ったのなら、それは是非直接読んでほしい。そうすればこの作品がどれだけ面白く素晴らしいのかが分かるから。よろしくお願いします!

★★★ Excellent!!!

僕は普段ライトな異世界系ばかり読みがちなのですが、ご縁があってこちらの作品を読み始めましたところ、その描写、時代考証、登場人物達の物語に一気に引き込まれてしまいました。

世に言う名作というのはとかく『凄みがある』のですが、それを感じた僕は、この作品は完結まで追わねば後悔するぞと時にワクワクしつつ、時に感涙しつつ、圧倒されつつ、無事最後まで拝読しました。
面白かった、凄かった、素晴らしかった……

作者の釣舟草さんは物語の『象徴』を大切にされており、そこに深いテーマを乗せてらっしゃいます。

黄金の骸骨。

それが示すものがなんなのか、少年少女の冒険と成長を通し、彼ら彼女らの隣に立つ親友の一人となって、それを探し求める旅を楽しんでいただけると思います。


蛇足ですが、僕は亡き祖父母が従軍経験者で、生前たまに話を聞くくらいで当時のことはあまり知らなかったのですが、この物語を通して、祖父母の生きた時代に思いを馳せることができました。
なんだか、また会いたいな……

★★★ Excellent!!!

戦後の混乱期。
生まれる前のことなので、聞きかじった程度の知識しかありません。しかし、この作品では、それをリアルに感じられる何かがありました。
もちろん”想像“の域は出ませんが、確かに彼らはそこで生きていたと言えるほどの感覚です。

今を基準で考えると、あまりにも酷い生活。しかし、必死で生きている少年少女がいました。そして、とある冒険をきっかけに、人として、成長していきます。

レビューなのでネタバレは避けますが、オススメです。
ぜひとも多くの人によんでもらいたい作品です。

★★★ Excellent!!!

1949年の風が此処には吹いている!!

緻密な時代考証と細部にまで至るまでのこだわり。それらによって、戦後日本の空気感が重厚感をもって描き出されている。本当に「そこにあったんだ」と説得力をもって思わせられるリアリティへの追求。それなのに、読みやすくライトに仕上げられている。

戦後間もない時代を描くという挑戦。
平易な文章に仕上げるという挑戦。
作者様の力量に驚かずにはいられない。

だから、黄昏の中で踊る骸骨にたどり着いたとき、モニターの中に「それ」はいなかった。物語を紡ぐ少年少女のすぐ横で、一緒にその正体を暴いた。もはや、冒険の傍観者ではなかった。

過去から続き、現在、未来へとつながる一筋のヒューマンドラマ。――これは、令和時代に掘り起こされたタイムカプセルだ。この中には、1949年の風がまだ残っている。

★★★ Excellent!!!

よほど勉強してるとお見受けしました。自分も戦後の子供の事やその生活も少し調べた事はありますが、この作品にはそれが凝縮されたような描写が多く、情景も詳しく細かく描写されてました。ネット小説には勿体ないくらい、文学作品として一流の作品でした。

★★★ Excellent!!!

 二次大戦後を描く、非常に緻密な時代考証によって構成された時代劇のような作品です。作者さんの知識量も筆力も高く、戦後社会のありありとした暗く苦しい様子と、泥だらけで迫真のアクションシーンが目を引きます。国語の教科書に載っていてもいいほどで、ドラマ化された様子を想像されてしまいます。一章単位の話数が短く、硬くなくて読みやすい文章なので、すらすらページをめくる手が進みます。
 非常に容易に同時代を体験できる説得力と文章力があり、キャラクターも魅力的で、お勧めです。
 

★★★ Excellent!!!

足を使い情報を集め、それを基に丁寧に構想を固めていく……こう言ったプロット段階からの誠実な努力を感じさせる稀有な作品です。また、その表現を可能にしている作者様の筆力も相俟って、一つの、確固とした小説世界を作り出すことに成功しています。


追伸
祝!完結

これほどの作品をコンスタントに更新し続けて、見事に完結させたというのは本当にすごいことです。
これはプロの仕事といっても過言ではありません。
次回作に最大限の期待を寄せて、首をキリン並みに長くさせながら待っております!

★★★ Excellent!!!

戦後間もない頃の猥雑な世相。
大人も子供も関係無く、生きる事に必死だった時代。
でも、明日への希望を胸に、瞳に光を絶やす事無く、力強く生き抜く人々。

その、とある時期を共に駆け抜けた子ども達の、苦しく、悲しく、それでいて楽しく輝く、ハラハラドキドキの冒険行を、情感豊かな文章と、その場に居合わせたかの様に情景が広がる表現力で綴った作品。

読者は、徐々に明かされる子ども達の内面と、その時代故に置かれている状況に引き込まれながら、最初に描かれた時に向かって、どの様な物語が紡がれて行くのかを、感情を揺さ振られながら読み進めて行く事になる。



是非読んで頂きたい作品です。


磨糠 羽丹王(まぬか はにお)

★★★ Excellent!!!

第1章を読了した時点でこれは傑作だと確信し、レビューを書いています。

雰囲気の演出・読者を惹きつける構成・臨場感のある台詞回し……どれを取ってもプロじみています。
これがWeb小説とは、驚くばかりです。

普段、文庫本を好んで読んでいる方、目の肥えた方にこそ読んでいただきたい作品です!

★★★ Excellent!!!

昭和の時代の生活を、しっかりと調べられた上で書かれているのがよくわかります。この時代に存在しなかった私でも、色鮮やかに各話の場面を想像することができました。

過酷な時代に生きた孤児たちが、この先どんな冒険をしていくのか、楽しみに続きを読ませていただきます。

★★★ Excellent!!!

 

 人間讃歌。

 この小説からは、祝福に満ちた讃歌の、美しい調べが聴こえてくる。

 戦後すぐの日本で、苦境に立たされながらそれでも夢をあきらめない、前向きな少年少女たちの冒険譚。匠、今村、史人、ブギ。この四人のハラハラドキドキする冒険は、薄暗い世相と敗戦すぐの絶望に満ちた世界の中でも、鮮烈な輝きを放っている。

 それはときに悲しみに満ちた過去や因果によって闇に閉ざされそうにもなる。だが、太陽がけっしてなくならないのと同じように、彼らの光は損なわれない。そう、信じられる。

 私はこの小説を読んでいるとき、必ずイメージするのが、吟遊詩人だ。吟遊詩人がリュートを鳴らしながら、物語を歌ってくれている。私は暖炉に当たり、コーヒーを飲みながら、ゆっくりとその調べに聴き入っている。
 昭和初期の話に吟遊詩人は似合わないと思われるむきもあるだろう。しかし、この物語は、歌にしたくなるほど福音に満ちていて暖かいのだ。誰か美しい声の持ち主に、そばで語ってもらいたいと思うくらいに。

 そう思ってしまうのは、この物語のほとんどが子供の目線で語られていることに関係するのかもしれない。

 作者様は、子供の精神性や考え方を知り尽くしている。そのため、子どもたちがどれほど大人ぶった振る舞いをしようとも、そこに根付いた精神性はぶれることなく子どものままなのである。これは驚異的なことだ。子供視点で書かれた小説というのは山程あるが、その多くから大人臭さが感じられてしまい、私は中々その手の小説にこれまで入り込むことができなかった。それはある意味仕方ないだろう。なぜなら、大人が書いているのだから。

 だが、この小説は違う。子供が子供のまま息づいている。だからこそ、童心に返りながら、戦後の日本の中へ入り込み追体験することができる。語り部の史人に溶け、一緒に冒険しているかのような錯覚を覚える。この人間… 続きを読む

★★★ Excellent!!!

戦後の日本で子どもたちが冒険するお話です(今のところ)。子ども故の夢を抱き、幼さ故に一直線な彼ら……僕は知らず知らず物語りに引き込まれていたようで、気付けば全力で彼らを応援していました。

とてもオススメの作品です。皆さんも、僕と一緒に完結までもしくは完結後も、彼らの事を見守ってみませんか?