夏香る、少年少女の冒険譚

 読んでいて、夏の匂いがしてきました。その匂いに懐かしさを覚え、なぜだろうと考えると冒険をする少年少女に、自分の昔を重ねていたのかもしれないと思いました。
 さらにこのお話の魅力は戦後日本がリアルに描かれていること。体験したことはないのに、それでも当時の空気感のリアルさがわかります。それ故に、身に覚えのない懐かしさを感じたのかもしれないですね。
 RT企画で出会いましたが、本当に良い小説でした。
 タイムスリップを体験したような気持ちになれます。ぜひ。

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