創作者として一読者として、めっちゃワクワクできるハイファンタジー!!

  • ★★★ Excellent!!!

 僕は今日お休みで、そしてこの作品がある程度「話数が進んでいた」からこそ「最初から一気読み」できたワケで、この興奮もソレによるモノが多分に含まれる。
 だから、少し感情を抑えながらレビューを書こう。

 先ずはこの作品の「カメラワーク」。
 三人称でありながらも、各話はキャラクターの中の誰かの目線で進む。
 だからこそ、そのキャラ視点では見えないモノと見えるモノがあるワケだが、途中で気づく、「なるほど、視点が見所によって『キャラ』と『我々読者目線』で巧みに切り替わっている」。
 三人称のお手本のようなカメラワーク。
 しかも、である。
 この作品は小説。
 当然キャラクターの心理描写も描かれているワケであるが、それすらもこの「カメラ」の使い分けがされているのだ。

 やべえ! 文章が長くなる!
 良いや! そんなもん気にするか!

 更に、魔法や貴族同士の立ち位置。冒険者やエルフに対する扱いなどは、セリフによって、「さらっと」でも一発でわかる様に描かれている。
 僕が定義する「グロウアップライトノベル」のお手本のような描かれ方だ。

 キャラクターの魅力も素晴らしい!
 キャラについては読者目線でいこう!

 キースくん。
 僕が目指す「男の中の男」である。
 コンチキショー!!

 ミシェルちゃん。
 強気なだけでなく、本当に強いワケであるが、年相応の弱さや女性的な弱さも持ち合わせており、守りたくなってくる。
 コンチキショー!!
 
 ネヴィン。
 気持ちはわからなくもないが、コンチキショー!!

 チンピラ。
 コンチキショー!!


 つまり、創作者としても勉強になるし、純粋な読者としても、めちゃくちゃ楽しめる。

 そういう作品である!!!
 

その他のおすすめレビュー

Y.Tさんの他のおすすめレビュー460