男前な祓い屋と純情オカルト編集者 見える世界が違っても 目指す先は同じ
- ★★★ Excellent!!!
祓い屋、それは多くの人には見えない霊や魔物と対峙して、彼らを成仏させることを仕事としている人。
お酒が好きで豪快な悟里さんは、祓い屋家業を理解できない彼に別れを告げられてやけ酒を飲んでいました。そんな悟里さんに今度こそ運命の出会いが!
ゴールデンレトリバー似の御堂君。彼はオカルト雑誌の編集者で、目に見えない物への好奇心を持った人でした。
そんな二人の前に、怪談動画事件が発生。
謎が謎を呼び、二人は絶妙なコンビネーションで事件を追っていくことになります。
目に見えない物を見えると言うと、時に人々の理解が得られず、白い目で見られたり避けられたり。悲しい思いをすることもあります。
そんな偏見を跳ねのける悟里さんは、強くて優しい人。
そして御堂君は目に見えない物をも信じ、リスペクトできる誠実で冷静な人。
二人の人柄が大好きになりました。
霊を祓う物語ですが、決して排除、退治して終わりという話ではありません。
信じてもらえなくて孤独を抱えた心に寄り添ってくれる優しい物語です。
悟里さんと御堂君は、見える角度と見えない角度から、孤独な魂と向き合ってくれます。
二人が目指すのは、安らかで信頼に満ちた世界なのだと思いました。
是非、皆さんも悟里さんと御堂君の優しさに触れてみてください。
お勧めです!