大自然の大いなる愛と人の心の成長の物語

突然すぎる両親の死。それに続く祖母の死で、一人取り残された主人公。
そんな彼を包み込むように、コダマはその姿を現します。

でも、コダマは彼には語りかけず、ただ彼を見守り導きます。

しかし、いつしか彼はコダマに会う事が出来なくなり、彼はコダマを求めてはじめて会った場所と同じような緑豊かな山へと向かう。

そして、そこで彼が見つけたものとは――。

ああ、ここからは皆様の目で見つけてください。ですが、一言だけ感じた事を書かせてください。

コダマに温かく見守られた彼は、自分でも気が付かない間に成長し、不器用ながらも自分を大切にしてくれる人の存在を得ていたのでしょう。自らの役割を終えたかのように姿を見せなくなるコダマ。それを認めたくない主人公。その葛藤の末に、彼が見つけたものは、かけがえのないものになっていくのでしょう。

じんわりとした温かな感じが、とても心地よく思いました。




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